後頭部ビジネス

若木くるみの後頭部を千円で販売する「後頭部ビジネス」。
若木の剃りあげた後頭部に、お客さんの似顔絵を描いて旅行にお連れしています。


*旅行券の販売は現在おおっぴらにはしていません。*

2020年1月23日木曜日

朝日新聞


1月16日の夕刊に掲載されました。






姉に、「あんた中東なんて単語よく知ってたね」って言われた。
知らなかった。
それは記者の語彙。

記者の方が異常に聞き上手だったせいでわたしがいい気になって3時間しゃべり散らかした赤裸々な雑談も、どうせこのスペースだし当たり障りのない話に整理されちゃうんだろうなと諦めていたが、フラペチーノ特大サイズを飲みながらまくし立てたアホなディティールがイキイキ残っていたりして、唐突に中東情勢が出てくるあたりも意外とカオスだった。感激した。
ちゃんと生身の人と話したんだという実感が持てる良い記事だった。

いま展覧会をしているわけでもないのになぜこのタイミングで取り上げていただけたのかというと、記者の方が先月の国立国際美術館でのわたしの熱弁を聞いてくださったからで、実際あの時、自分の捨て身のトークは信じられないほどウケた。
ウケたい、それだけを狙って、狙い通りもぎ取った爆笑だった。
恍惚の時間だった。

トークがあんなにウケたのは、「直前に走った200kmマラソンの大会で一位でした」という掴みがあったからで、マラソンで一位を取れたのは、「絶対トークに間に合うように急いでゴールせねば」という必死な思いがあったからだ。

無我夢中で走ったことが結果につながった。
つながったと思ったら、こうして取材が入ったりしてまた次につながった。
わらしべ長者みたいだと思った。
この記事がまた、次のもっと何かにつながったら物語がさらに膨らむと思った。
だからみんな当事者意識を持ってわたしにせっせと依頼を与えればいいのにと思います。

今年のわたしは結果を残す。
この一年は、結果を残すための潜伏期間だ。
見てろよ