元気いっぱいあすみちゃんです!
いとこのみはるちゃんが後頭部ビジネスを知って、いい記念になるからと愛娘あすみちゃんの写真を送ってくれました。ありがとう!
あすみちゃんの初海外は台湾です。
近場でごめんね!
近場な上にマラソンを走ります。旅行というより苦行です。
今日はツアー二日目。
後頭部のあすみちゃんは愛くるしい笑顔ですがわたしは筋肉痛で全身がけだるいです。皆元気です。右の女性が昨日一位だった人です。
内容はわかりませんが、神頼みせざるを得ない状況の人々が台湾にもこんなにいると思うとなんとなく愛おしかったです。
思わずそう祈っていて、まるで安楽死を望む言葉のようでした。
あすみちゃん(4才)にしては未来がなさすぎる…。
外は雨ふりです。
暑いのが嫌なわたしは雨をここで無駄遣いされるのがもったいなくて、どうせ降るならスタートしてからにしてくれよとため息をつきました。
皆揃ってスタートです。
あすみちゃんのあどけない笑顔に癒されますが、正面のわたしは鬼の形相で水分摂取に励んでいます。
昨日よりも気温は10度以上低いので走り易いはずなのですが、アップダウンの連続に汗は激しくほとばしって、今日が昨日のような晴れだったら即死だったと思いました。
20kmでスイカ、27kmでオレンジ、36kmで豆乳、45kmでお汁粉の汁を摂取。
ご飯や肉まんはやっぱり食べられず、固形物を咀嚼するエネルギーがあるなら全部足にまわしたかったです。
走っている間どんどん食べないとエネルギーの出ない武内さんと違って、ガス欠の気配はわたしにはありません。原因は体脂肪の差です。
エイドを背負って走っているのと同じことだもんね! と武内さんが言うので、わたしが自分の腕をむしゃむしゃ食べながら走るふりをすると、ウケた。
6時間8分。
汗と雨とであすみちゃんがぼーっと薄れてしまいました。
去年は、初日だけ走ってあとは車で応援に回った武内さんの「アップダウンきつかったね!」というねぎらいに、「いや、実際走ってみるとそんなに坂って感じないんだよ〜」などとクールに語っていたのでした。その当時の自分の感想を心のよりどころにしていたら、今やすごいアップダウンで裏切られた思いでした。
一方わたしが靴をどうしているかというと、冷凍庫にぶちこんでいるんですよ……。洗うのは面倒だけどそのままだと殺人的な臭いだから…。ずぼらの極み!
凍らせることで菌が死滅して靴が臭わなくなるそうなのですが、最初は感動した秘技フローズンの術も、だんだん効かなくなってきた気がします。
わたしはアナ雪をみても「エルサに靴を凍らせてほしい」とか思っていたのですが、♪ありのままの〜って、もう臭いを偽るのはやめようというメッセージなのかなとも思いました。
レリゴー!
あきちゃん来ないなあと寂しくゴールテープを眺めていると、一位の田上くん(仮名)がスーパーへの買い出しに誘ってくれました。
アキコが戻ってくるまでにゴールに戻れる? 絶対戻れる? と何度も確認して乗りましたが、武内さんがいつ帰ってくるかとわたしは気が気じゃありません。
田上くんはどでかい豆乳を買ったり、接着剤を吟味したりしていました。接着剤はシューズの底を補修するためのものと思われます。
さらには帰りの車が着く前に「アキコゴールしそう」という情報が入り、皆はゴールできてよかったね! と明るい表情だったのですが、そうじゃないんだよ! 見届けないといけないんだよ! わたしは罪悪感でいっぱいでした。
「アキコはボーイと手をつないで走っているから大丈夫だ」という、茶化した説明を受けてやっと、じゃあ大丈夫かあと安心できたのですが、ゴールで出迎えられない申し訳なさは残りました。
大会スタッフの方が撮ってくれたゴール!
ボーイとあきちゃんとふたりだけのところに行ってしまったら気まずい思いをしただろうから、キャンディがいてくれてよかった! と思いました。
車はわずかに間に合わず!
あきちゃんは、とてもつらくて後半ずっと、ボーイとガールに両手を引っ張られて進んだと涙ながらに語っていました。
しかしこれを機にこの方の名前は「漢方おじさん」になってしまって、満面の笑みもどことなく切なかったです。
コインを入れずにUFOキャッチャーのボタンを押しまくって、「童心に返ったつもりの図」をなんとか形だけ写真に残しました。
ホテルに戻ると、ふたりとも明日に待つ60kmに絶望しながら寝ました…。
全行程を走破して毎日のメダルを並べると、円になるんですって。おしゃれですね。
「メダルなんて、重いしいらないと思っていたけど、完走できないかもしれないと思うとメダルの価値が増す。」と武内さんが呻いていて、明日もボーイとガールが助けてくれますようにと願いました。
わたしは自分と後頭部のことで手一杯だよ!
キュートなあすみちゃんの笑顔で、今日も完走できました。
ありがとう!