去年の父の日には、アルコールをこよなく愛する父へ、アサヒスーパードライ6缶とカードとを贈りました。
カードオープン
今見返すと荒っぽいつくりですが、そのぶん勢いがありましたね。
父の日は6月開催のサロマの1週間前にあるので、だいたいカードにはマラソンネタを盛り込むことになります。
父は初めてサロマ湖ウルトラマラソンに参加した時からもう15回、連続完走を続けていて、ここ数年は制限時間ギリギリながらも、かろうじてなんとかゴールはしていたんです。
でも結果を言うと、この年、父はサロマ、初リタイアでした。
完走記録、ついに途絶えた。
わたしは大会当日、ネット速報サービスで父の足取りを追っていたのですが、50km以降目に見えて遅くなっていく通過タイムを直視できなくて、何回も何回もサイトにアクセスしては白目をむき、寿命が縮まる思いで薄氷の関門突破を見守っていました。
80km通過が、もう2分前とかだった。
奇跡起きてって願ってたけど、90km関門で引っかかった。
それはわたしにとって、大げさじゃなく、一時代の終焉を告げるようなショッキングな出来事でした。深い虚脱感を味わいました。
大会後、父は淡々と「まあ、トシだな。何事も久しからず」などと言っていましたが、それって、だって、「おごれる者も久しからず」じゃなかった? わたしは疑問に思いました。
別におごってたわけじゃ全然なかったのに。無情。
トシの威力って凄まじいと改めて痛感しました。
カード裏面は母です。
あんまり身内が死んだこととか言いたくないんですけど、母親も6月に逝っているので、うちではなんとなく父の日と母の年忌とを合同でやることになっています。
というわけで、生ビールの「生」を主体に、「長生き」と「星」とに父母への思いを託しました。
「星」がぼやけてるのはもちろん泣いているわけではなく、ピントが合っていないせいです。
母親について言及することを今まで意識的に避けてきたのですが、ちょっと、サロマとゆかりが深いので、一念発起して母のこと書きます。