ドーハで一旦降りて、いよいよ次はアテネまで。
アテネへの搭乗ゲートを探していると、空港職員の方に「なぜお前はしゃべらないのか? ホワイドンチュースピーキン?」と、後ろの顔に話しかけられて、だって、これ、絵だから…。
後ろに顔をつくっている当人よりもウィットに富んだことを言ってくるのでたじろぎました。
前のわたしとだって初対面なのに、それを軽々またいでまず後ろの顔とコミュニケーションをとるだなんて…。
このモヤモヤを言葉にするとしたら、「もっとびっくりしろ! 」でしょうか。「手柄ぶんどるなよ! おもしろいのはわたしだぞ!!」
わたしが! わたしがどんな思いで!!
どれほどの恐怖や怯えに打ち勝って今、後頭部の顔をひらいているとお思いですか! 何、普通にあたたかく接してくれてるんですか! わ、わたし、き、奇妙でしょう? キテレツでしょう? これ、アートなんですよ!! 常人には考えつかない独創的な発想ですよね⁈
社会に当たり前に受け入れられたらそれはそれで複雑だというマイノリティの抱える屈折を少しだけ意識しました。
…障害とか、いじめとか。
個性ってむずかしいですね。
ともこさんとはドーハで一旦お別れして、次に描くのはキタガワさん。
お髭面が中東に馴染みます。
描いたそばからたちまち撮影会に。
搭乗口で、イスラムレディとハグ!
シャトルバス車内でもキタガワさんは大人気です。
羽田➡︎ドーハ➡︎アテネの長い長いフライト時間を利用して、武内さんが寝ずに凝った動画をつくってくれたのですが、ネット環境が悪くてアップロードに時間がかかっていて…。しばし待たれよ、です。早く見てほしいなあ。
無事着陸しました。
入国審査を待ちます。
なんかいつもは書いてる税関なんとかの申告書もいらなかったし、旅の目的は? とか期間なんかも聞かれなかったし、パスポート一枚で審査10秒!
クリア!
キタガワさんと、アテネに入国、できました!
アテネ市内まではバスで。チケットは5ユーロです。
猛々しい運転に酔いました。
終点のシンタグマ広場でしばらく酔い醒ましします。
噴水が桃色にライトアップされていて、自然の姿に抗う色彩に観光地の貪欲さを感じました。
キタガワさんとの旅はまだ続きますがこれから朝ごはんなので一旦アップ。