後頭部ビジネス

若木くるみの後頭部を千円で販売する「後頭部ビジネス」。
若木の剃りあげた後頭部に、お客さんの似顔絵を描いて旅行にお連れしています。


*旅行券の販売は現在おおっぴらにはしていません。*

2014年9月30日火曜日

朝です

おはようございます!
若木です!
元気です!
全然病んでないのに武内さんが病み上がりとか書いていてびっくりした!
元気ですよ〜とても!

今朝は早くに目が覚めたので、まだ寝ている武内さんに気づかれないようそっと部屋を抜け出して、ふらふらと海辺に行ってきました。

寄せては返すさざ波の穏やかなリズムに合わせ、うつむいて慎重に歩を進めます。

暗いうちから海まで出かけて寒風に吹かれながら膝を抱えてバラードを歌うとかいう独創性に欠ける方法で感傷にひたってしまって、万人に支持されるシチュエーションにはそれ相応の効果があるのだと知りました。

…仲間とか絆とか努力とか、そういうとこに頼ってもいいのかなと思いました。

「自分よ、自分が特別な存在だなどと勘違いして突飛な方法で走ることは、金輪際、決して、認めぬ。」

別に最大公約数的な苦悩を選びとったっていいじゃん、みんなと同じ練習して、みんなと同じウェア来て、みんなと同じ補給して、それでもまただめなら、あきらめなよ、でも。

音信不通だった父親からメールがきて、「結果がすべてだとは思わない」という父にしては思いやりある内容だったのですが、「結果がすべてじゃない」は、それは突き抜けた努力を積んだ者にだけ通用する慰めでは…。

わたしは「結果がすべて」だと思えばこそ、滅茶苦茶な態度でナメてかかって必ず完走する気でいたのに、ラクしてリタイアするって当然の報いすぎて呆れるしかない。

って、あれ?  そうだっけ、ちょっと思い出せないだけでがんばったことだってなかったっけ?
こうして自分を全否定するのも極端だな。

やわらかな光にしっとりと色づいていく海の青と、やっと痛痒く感じるまでに回復した足裏のマメが捉える細かな砂と、わずかに残る太ももの筋肉痛にもまんべんなく朝が降り注いで、世界は恵だらけだった。
わたしはまたここに、戻ってきたいと思ったのでした。

日本を出てからはじめてのひとりの時間でした。


後頭部ビジネスプロジェクトの更新が滞っていてすみません!
あきちゃんまだぐーぐー寝ている。
おなかがすいたのでご飯に行ってきます。