この日はマラソン大会の前日でした。午後5時から設けられている全体説明会までは自由時間です。
ヒゲの濃度の調整に気を使いました。
ダイスケさんの送ってくださったお写真の背景はちょうど海のようです。
わたしたちは今日もビーチへ出かけることにしました。
到着早々、地元の方に後頭部について何か問われて、どんなやりとりかはもう忘れてしまったのですがたぶんこの写真を見ると「タバコを吸わないか」だな。
でも、改めて拡大して確認してみたら、タバコではなくボールペンのようでした。
数ヶ月前までガラケーを使っていたわたしにとって、スマホは未だに「魔法の板」なのですが、今やそう思ってスマホを崇めている人口は世界でもそう多くはなさそうです。
先進国に在りながら電化製品へのピュアな憧憬を抱き続けているわたしです。
空は少しずつ曇ってきました。
この、目にやさしい雲が、この涼しさが、明日の大会へ持ちこせればいいのに…。
エーゲ海はつめたくて、正気じゃないほどしょっぱかったです。
拾った木の枝で、「ダイスケ」と書きました。
そしてわたしの一人二役による、ダイスケさんとのタイタニックも。
ひとりでタイタニックとは、なんと孤独なと思うでしょう?
しかしダイスケさんと背中合わせだと思うと、あまりにも謎めいているために虚しさを覚える余裕はなく、ちゃんと愉快でした。
ほんとは抱っこでつかまえているはずのタイタニックのシーンが、全然支え合っていなくて没個性の共演です。
ほんの、ちいさなできごとに愛は傷ついた歌ってなんだっけ、サボテンの…? サボテンの…
帰りは自転車をお借りして後頭部のダイスケさんで乗ろうとしたのですがサドルが高すぎて看板にしがみついたまま身動きがとれなくなりました。
ダイスケさんとは、海中の動画も撮ったんです。
たのしみです。