「地元の田舎で細々やっている小学校教員」の方です。
こんな生真面目そうな方も後頭部ビジネスに参加してくださるんだなあと、うれしくも不思議に思いました。
おはようございます。
朝からシャキッと凛々しいです。
昨日わたしたちが泊まったのは、ドアの代わりに鉄格子のはまっている部屋でした。
激安だったし、他に泊まる当てもないし、なんか鉄格子のアンティーク感がおしゃれだし、という浅はかな第一印象でついここにしてしまったのですが、夜寝てみると、仕切りのないことが非常に不安になりました。
格子の隙間から吹き矢で射られたらどうしようとか、っていうか銃撃も可能じゃんとか、プロの雇われ猿が貴重品を漁りに部屋に入って来るかもとか、ひどい胸騒ぎがしました。
鉄格子部屋は音が筒抜けなのも難点で、酒盛りをする野郎等の嬌声が深夜までうるさく響いていましたが、こっちも負けるまいと意地になって熟睡しました。
まだ暗い早朝、セットしておいた目覚ましを止めて二度寝していると、夢うつつで日本のラジオが聞こえたように思いました。
……なんか日本語みたいに聞こえるね。
寝ぼけて武内さんに言ってから、ハッと飛び起きました。
…もしかして! 先輩じゃない?!
鉄格子から覗くと、すぐ目の前のロビーで先輩と日本人の若者とが、声を抑えて会話していました。
おおおお、ご無事で!!
早い到着に驚きでした。
鉄格子の部屋だったから、話し声に気づけました。
携帯なしで合流なんて不可能だと諦めていたわたしはこっそり感動しました。
時折バウンドする、アクティブな走りもまた味わいがあって、味って便利な言葉ですね。
グラフティなんて不良文化だと決めつけていたのですが、オレンジ色の丸文字に微笑みを誘われました。
左上に小さく記された控えめな「ホープ」もいじらしく、「希望あれ、希望あれ。」わたしも心の中で、大きく小さく思いました。
くまちゃんがかわいいです。
子どもの頃お祭りで見たひよこは、もっと毒々しいケミカルな色をしていました。
先輩が教えてくれました。
おいしいたのしいだいすき、でした。
雑貨も衣料品も、クオリティが高いです。
人でごった返す建物内のメルカドでは、後頭部の珍しさに軽いパニックが起きました。
豚がいろんな格好になっています。
初めて見た時はぞわっとして目を背けてしまいましたが、2度3度と見るうちに慣れました。
豚の首ちょんぱも、鶏の足のぶつぶつも、何もひるむようなことじゃない、これが自然の姿なんだと、お母さんたちの力強い笑顔に諭されている気がしました。
市場につまっているたくさんの命に、静かに手を合わせました。
お昼ごはんを食べました。
いつもよりも心をこめて、「いただきます」を言えた気がします。
お肉や野菜をその場で焼いて食べることもできます。
先輩が何種類か焼いてくれました。
おいしいのでした。
ダイレクトな食物連鎖体験をしました。
ごちそうさまでした本当にごちそうさまでした。
先輩がガイドをしてくださいました。
物凄い執念を感じる、豪華絢爛な装飾はもちろん素晴らしいの一言なのですが、なんだか暑苦しくも感じられました。そして外は実際、真夏並みの厳しい日差しでした。