後頭部ビジネス

若木くるみの後頭部を千円で販売する「後頭部ビジネス」。
若木の剃りあげた後頭部に、お客さんの似顔絵を描いて旅行にお連れしています。


*旅行券の販売は現在おおっぴらにはしていません。*

2014年12月5日金曜日

台湾6日目覚え書き

6日目52㎞。

333㎞は今日で終わったけどオプションで明日フルマラソンついてる。


『「運命かも」と調子にのって
      むちゃくちゃ やったね
      元気でいてね』

『 勝手なとこも許してくれた
    合わないとこだって
    あったはずなのに』
     
『たくさんありがとう
   これからだって一緒に居られるから』


走っている間、歌を、頭の中で繰り返し繰り返し繰り返し、再生しているのですが、『運命かもと調子にのってむちゃくちゃやった』対象をマラソンにして考えると泣けて泣けて仕方なかった。20代後半の時間も心も健康もお金もマラソンにすべてとは言わないけどまあまあ費やして、練習したら強くなれるって信じてたこととか練習できるって信じてたこととかかわいい。
泣いた。
感傷に存分に浸りたいのに明日もフルがあります。『たくさんありがとうこれからだって一緒に居られるから』…。


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武内感想(文字起こし)

自分で申し込みしたの?  って聞かれた。

昨日より体は動いた。
止まったら足が動かなくなるからエイドは飛ばした。でも寒かったから汗が出なくてトイレには3回行った。
最初快調だったけどまた動かなくなった。
「はい来ましたやはり動きません残念」
走ってる時、教訓みたいなことをすごく考えるけど私生活には絶対活かされない。一歩一歩とか、毎日毎日とか。まず練習しなかったことを全く後悔してないし、これから制作毎日したりもしないだろうなと思った。よく言えば短期集中型?  積み重ねたりできない。

今日はお兄ちゃんがはじめから横にいていっしょに走ってくれて、力なくなってからは手つないで走って、最終日ってことで感極まったりもして、坂道のときお兄ちゃんとおじさんとの腕に顔を挟んで目つぶってバーッて行ったりして、目閉じたらつらさがなくなると思って寝て走ってたら寝ちゃだめだって言われて目をあけたら、いつもは自分の前にいるはずの人が今追い抜くとこで、それが30㎞くらいだったかな。
後半の人はみんな脚痛い人だから。
デヴィッドは脚が痛いってシクシク泣いてたりして。
そういうの見てたら自分は甘えてばっかりで何やってるんだろうと思ってまた泣けて、こんなんじゃだめだと思って走れるようになった。すごくたくさん食べさせてもらったし。高麗人参ドリンクとか4本。買ったら累計いくらかかってるだろうと思う。ゼロだから。装備とかも。参加費だけ。

距離とか時間とか引き算にすごく時間がかかるから、52から何何ひいて、あれ?  みたいな。あれ?  おかしいぞ、みたいな。両手使って。わかんないから引き算で時間をつぶせた。

最後の8㎞は痛さとかも忘れてお兄ちゃんとお姉さんと3人いっしょに走った。
全部おかげさまだし寂しいのもあるし、
感謝。
フシシが残り4㎞くらいで突然現れてずっと後ろついてきてて変な感じだった。
最後の坂道走ってたらお姉さんに今日はひとりでゴールするんだよと言われて、まあ確かにそちらはそちらでとも思うんだけど、でもかなしくて、最後の角でお別れしてひとりでゴールした。振り返りながら。
だからうれしいって感じではなかった。
全然自分の力じゃないし。
完走することが大事とも思ったけど。
最後痛いのとか感じなくて普通に走れたのが不思議だった。こういうことあるんだなと思う。
くるちゃんにもらった靴がやっぱりすごくいい。ナイキのは痛くなった。二足持ってきてよかった。参加賞の靴下も良かった。

明日はフルマラソンからハーフマラソンにエントリーを変更した。変更したところを見ると、「もう走るのは十分だ」って思ってるんだと思う。