プーカオトーン寺院から次の寺院へ移動する間に、顔を描き換えることにしました。
ちゃんと爆発できるかなあ。
階段ダッシュをしたせいで吹き出してきた汗も、ペン先をだめにします。
まずは風で肌を乾かすことに専念して、続きは到着してから描くことにしました。
壮観です。
「危険、自分の頭を石像にセットして写真撮影をしないように」との注意書きがイラストと日本語とのセットで掲げられていて、わたしは自分に言われているようにしか思えませんでした。
やりたかったです。
後に、首がないのはビルマとの戦争で奪われたためだと知りました。
幅の狭い階段を注意深く登ります。
一段一段は低いのですが、レンガが経年劣化で激しく摩耗しているために、足の置き場によくよく集中していないとうっかりよろけそうになります。
わたしたちの他には欧米人カップルがいただけで、閑散としていました。
彼らに「写真を撮ってくれないか」と頼まれ快く引き受けると、「よかったら君たちも撮ろうか」とあちらから申し出てくださる、律儀な心遣いの方たちでした。
丸ごとパクってはプライドなさすぎかなと思って、塔のとんがりをつくりました。
ビルマの良心の名残でしょうか。
光が夕刻の色合いになってきました。
早足で歩きます。
見て見て! 仏の左膝に小鳥が止まっているよ!
と言ったら鳥が頭の上に移動してくれて、シャッターチャンス!
小鳥が飛び立つまで我々も場を離れられず、息を詰めてその挙動を見守りました。
地味ながら好ましい空間でした。
ほかほかした気持ちでいると、ガイドが、もうここで終わりでいいか? と言ってきたので、いやいや。最初に予定していた通りもう一箇所行ってください。と尖った声を出しました。
大きな鶏を見ました。
お供えものでも、象に次いで鶏もよく登場する気がします。
日が落ちて、一気に暗くなりました。
車を降りると急いで受付に向かいます。
マハタート寺院です。
よかった、閉園に間に合いました!
ガイドマップで見て、絶対に行きたいと思っていたところでした。
なんか、木の根に顔が埋まっているんです。
武内さんも「見たことない」と言っていたので、方角をどこに定めれば良いのかわかりません。
どうしよう、でもたぶん目玉だからライトアップされてるよね。
ひときわ明るい場所を目指しました。
あった!!!
ガイドの雰囲気からすんなり帰してはもらえなさそうで、身構えてはいたのですが、もう本当にうんざりして、は? 話が違うだろ。
怒ってるってわかってもらえるように、おおげさに顔を歪めて反論しました。
そしたら、「そうだ。俺はひとり500バーツだと言った。」ってけっこうすぐに引き下がってくれて、なんだ、そういうものなんだ。拍子抜けです。
けれども、「もう暗い、俺は疲れた、夜までかかるなんて聞いていなかった。」と論旨を変えて700バーツに増額を迫ってきます。キーッ。こいつ! 4箇所まわるって言ったのそっちじゃん!! 言葉につまってわなないていたら、武内さんが「ナイト料金あるなんて言われてない」と応戦してくれました。
怒りをあらわにする我々に、彼は打って変わって「オー、マイフレーンド、チップ、チップ」と、情に訴える戦法で来ました。引き出し多いなあ。
お金のこともですが、気持ちよく帰してくれないやり口が本当に腹立たしくて、「500バーツは大金だから! わたしたち学生なんで!!」と振り切って、500バーツで勘弁してもらった。どっと疲れました。金持ちじゃなくて悪かったけど、約束すべて破ろうとしてくるのはやっぱり胸くそ悪いからなあ。
もしかしてマイコフさんが仕掛けてきた爆発物がこいつなんじゃないの? と疑ってしまいました。
しかし帰ってから考えたことですが、多分あの時、あんなふうに憤ることはなかったんだと思うのです。あっちも商売だし、きっとそんじょそこらのことでへこむような玉じゃない。だから、お金ある人は払えばいいけど、ない人は一笑に付していいんじゃないでしょうか。ふふふふ、ばーか、って、相手にしなくていいと思います。わたしは怒ってしまったけれど、にこにこして「たのしかったですありがとうございました、以上。」で、500バーツ、バーンって渡して帰っても大丈夫だった気がする。
あとから怒っちゃったなあって反省するのも悔しいし、でも、いい勉強になりました。
お供えものでも、象に次いで鶏もよく登場する気がします。
マハタート寺院です。
よかった、閉園に間に合いました!
なんか、木の根に顔が埋まっているんです。
武内さんも「見たことない」と言っていたので、方角をどこに定めれば良いのかわかりません。
どうしよう、でもたぶん目玉だからライトアップされてるよね。
ひときわ明るい場所を目指しました。
股ぐらに挟んで、生み落としたような気になりました。
敷地はもっと広くて、見どころはここの他にもあったと思うのですが、暗い上に時間もなかったので、ダッシュで車に戻りました。
無事、駅前のレンタサイクルやさんまで送り届けてもらって、500バーツを払おうとしたら、ノーノー、ひとり500バーツだと言ってくるのでした。
これは爆発していいところだよなあと思いました。
敷地はもっと広くて、見どころはここの他にもあったと思うのですが、暗い上に時間もなかったので、ダッシュで車に戻りました。
無事、駅前のレンタサイクルやさんまで送り届けてもらって、500バーツを払おうとしたら、ノーノー、ひとり500バーツだと言ってくるのでした。
これは爆発していいところだよなあと思いました。
ガイドの雰囲気からすんなり帰してはもらえなさそうで、身構えてはいたのですが、もう本当にうんざりして、は? 話が違うだろ。
怒ってるってわかってもらえるように、おおげさに顔を歪めて反論しました。
そしたら、「そうだ。俺はひとり500バーツだと言った。」ってけっこうすぐに引き下がってくれて、なんだ、そういうものなんだ。拍子抜けです。
けれども、「もう暗い、俺は疲れた、夜までかかるなんて聞いていなかった。」と論旨を変えて700バーツに増額を迫ってきます。キーッ。こいつ! 4箇所まわるって言ったのそっちじゃん!! 言葉につまってわなないていたら、武内さんが「ナイト料金あるなんて言われてない」と応戦してくれました。
怒りをあらわにする我々に、彼は打って変わって「オー、マイフレーンド、チップ、チップ」と、情に訴える戦法で来ました。引き出し多いなあ。
お金のこともですが、気持ちよく帰してくれないやり口が本当に腹立たしくて、「500バーツは大金だから! わたしたち学生なんで!!」と振り切って、500バーツで勘弁してもらった。どっと疲れました。金持ちじゃなくて悪かったけど、約束すべて破ろうとしてくるのはやっぱり胸くそ悪いからなあ。
もしかしてマイコフさんが仕掛けてきた爆発物がこいつなんじゃないの? と疑ってしまいました。
しかし帰ってから考えたことですが、多分あの時、あんなふうに憤ることはなかったんだと思うのです。あっちも商売だし、きっとそんじょそこらのことでへこむような玉じゃない。だから、お金ある人は払えばいいけど、ない人は一笑に付していいんじゃないでしょうか。ふふふふ、ばーか、って、相手にしなくていいと思います。わたしは怒ってしまったけれど、にこにこして「たのしかったですありがとうございました、以上。」で、500バーツ、バーンって渡して帰っても大丈夫だった気がする。
あとから怒っちゃったなあって反省するのも悔しいし、でも、いい勉強になりました。
ふたりともおなかがすいています。
ごはんどころじゃなかった一日でした。
喉も乾きました。わたしは日本にない飲み物を漁ろうと真剣です。