後頭部ビジネス

若木くるみの後頭部を千円で販売する「後頭部ビジネス」。
若木の剃りあげた後頭部に、お客さんの似顔絵を描いて旅行にお連れしています。


*旅行券の販売は現在おおっぴらにはしていません。*

2016年5月6日金曜日

翌日のフル/台東マラソン

ナンハンの翌日、台東マラソンに出ました。
フルマラソンです。

わたしはナンハンの参加賞のポロシャツなども含め、衣類がすべて入った袋を紛失し、パジャマのズボンと、台東マラソンの参加賞Tシャツを着て走りました。
Tシャツはズボンにイン。

武内さんが「その格好かなりきてるけど」と、ランスカを貸そうかと申し出てくれましたが、わたしは「ランスカとかふざけた服着るの絶対やだ」と即座に断りました。

別に武内さんや他の女子がランスカなのは大歓迎ですが、わたしはゾンビみたいに走りたいので、ちょっと……。

……。ないな。
ないない。

それで、これです。
ここまでファッションというカテゴリーから逸脱できると、むしろ強力なメンタリティーを持つ人物になれたようで、わたしは得意でした。

この日は湿度が高く、曇り空でも暑かったです。


汗がパジャマのズボンに染みて、オネショしたみたいにドボドボでした。
コースは全然平坦ではなく、アップダウンだらけで疲れました。

久しぶりのフルマラソンでしたが、追い込むことのできないまま、最後までにこやかに走ってしまいました。


ランスカ履いても悪くないぐらい余裕ぶっこいて、「自分らしさ」とか言いたくないけど、確かに自分らしくはないゴール。


ただしタイムだけは自分らしく、5時間20分でした。


ありがとうございました。
昨日のナンハンでもスタッフをしていた女の子がいました。
やさしくしてくれました。ランスカ履いたら似合うと思います。

それから、ゲストランナーのフランス人。
フランス人だけど台湾に10年間住んでいるジレミさんです。以前は徳島にも住んでいたとかで、日本語も話せました。外国人の顔なのに口から出てくるのは日本語というところに違和感がぬぐえず、無意識のうちに、ジレミさんの鼻の穴の奥のほうを見てしまいました。着ぐるみの中の本当の目を探すみたいに……。

ジレミさんはすごく足の速いエリートランナーで、「自分は台湾で有名人だ」とおっしゃっていました。なるほど、確かにタレントめいたオーラがありましたが、欧米人がボーッと立っているだけでアジアではなんとなく輝いて見えがちなものなので、ジレミさんのオーラが特別かどうかもう一度会ってえらそうに確かめてみたいです。

ゴール後の完走賞は菓子パン詰め合わせでした。
お弁当の支給はよく見ますが、このようなファンシーなチョイスはマラソン大会では珍しいように思います。


足が腫れているからってサムがくるぶしを処置してくれましたが、「それ、ただの正座ダコだから……」。
日本文化、日本文化……。