だめだ何から手につけていいのかわからない……!
荷物はどこに預ければ!?
エイドはあるの!? 何箇所にあるの?
道案内はあるの!? 地図は必須!?
あまりにもどうしてよいかわからず発狂しかかっていると、日本人である竹田さんのお姿が見え、すがりついて矢継ぎ早に質問を浴びせかけました。
「エイドだいたい12kmごとにあるよ〜。固形物も置いてるはずだよ。私物は6箇所に預けられるよ。135km以降はリュック絶対背負わなきゃだめだよ。防寒着も上下必須……ってなんで知らないの?」
な、なんで知らないんでしょう……。ちょ、ちょっとその表、写メさせてください……。
竹田さんのオリジナル行程表。
わかりやすい!!
なんて細やかなんだ……!!
色々教えてくださったおかげで、なんとか準備の手がかりがつかめました。
そしてこれらの情報をどこで入手されたのか聞いてみると、全部冊子に載ってるって……。
でも! 冊子はさっき配布されたばっかじゃないですか!!
反論しようとして、そういや事前にメールが何通か送られてきていたことを思い出しました。英文だしわかんないやめんどくさいと思って、あとまわしにして、そして二度と開封しなかった。
……。
終わってる……。
でも大丈夫、必須装備だけは最低限、(あきちゃんに言われて)持ってきてるから、出走権はまだ剥奪されていないから!!
床に荷物をぶちまけて、はやる気持ちで装備を固めていると、「クルミー!!」と声がしました。
「完走できるかな。ダンシン!(心配!)」
ダンシン、ダンシンと泣き顔で繰り返していると、キャンディーが「心配いらない〜!」と、ものすごい光量の明るさで心配を吹き飛ばしてくれました。
そしてそのまま壇上へ……。
記念撮影です。
今回は南横ウルトラマラソンとは主催者が違うし、知り合いもいないんじゃないかと臆していましたが、競技人口の少ない超長距離走となるとランナーのメンツもだいたい似通ってくるようです。味方がいるって心強いです。知ってる顔いっぱいあって、その点では確かに心配なさそうでした。
韓国の方が多く、あとは中国やシンガポール、マレーシア。
そして日本からは優勝候補の井上さんと、代表選手の竹田さん。自分。
どうぞよろしくお願いします。