梅木さんと、息子の幹立くんです。
少林武術をしている幹くんが世界大会(!)のため上海の山奥に遠征するそうで、大会日程を聞いたらわたしたちの中国滞在とドンピシャでかぶっていました。
梅木さんも上海に応援に行こうとしたら、幹くんが「来んでいい」とか冷たくあしらったそうで、かわいいなあ。かわりに我々が、梅木さんを後頭部に背負って幹くんにエールを送ることにしました。
10月20日、幹くんの戦いの日に、梅木さんを描きました。
武内曰く、「輪郭を少しサービスした」そうです。
ふっくら感が出てないな。
息子を心配した梅木さんが事前に中国について調べまくったせいで、驚くべき中国の通信事情が明らかになりました。
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北京
ネット環境は、LINE、グーグルは全く使えない。
当局の規制が入るため、特に外人が使うポイントのWIFIは遅い。
スカイプは、使えるところとだめな所がある。
ホテルのWIFIでは不可。
Firefox, Gmailは使えるが、規制のため本当に遅いので、現地のネットカフェが一番早い。
上海
上海の人が、この春から急にネットが遅くなったと言っていたそう。
ニュースでも規制強化と言っていたので、そのせいかもしれない。
上海の方が無料WIFIが多い。
バスでも路線によって使える。
検索エンジンなど、場所により使えたりだめだったりなので、面倒でもいろいろ試してみてください。
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中国 …中国すごい。
日本のありがたみ、というか中国のやばさを痛感しました。
日本のありがたみ、というか中国のやばさを痛感しました。
別にインターネットがないならないでいいけど、自分の意思で使わないならいいけど(自分の意思はいつだって使いたい)、時代が明治や昭和だからネットないっていうのと、あるけど誰かの強制でアクセスできない平成ってのは全然話が違うからな。
でも、自分が母親だったら、ネット規制されてる国とかむしろ安心かもと思いました。
幹くん、今頃どうしてますか。ごはん食べてますか?
朝食を頬張る梅木さんは、心配のため険しく眉を寄せているように見えました。
万里の長城です。
万里の長城は、死ぬまでに行きたいところのひとつでした。今、夢が叶っているのですが、幹くんの試合はどうなっているでしょうか。気もそぞろです。
すごい、梅木さんと幹くんが離れ離れであることを思うと、自分は親と、しかも友人ともいっしょにいられて、幸せだなあ、と、写真を撮られている最中はそんなこと思いませんでしたが…。
ゲートをくぐって、万里の長城をいよいよ歩きます。感慨もひとしおです。
首筋には幹くんに送るメッセージとして「加油(がんばれ)」と書いているのですが、洋服の襟に隠れてしまいました。
武内さんの筋肉痛は重症です。
かなり勾配のきついところもあって、筋肉痛によく効きそう。
スマホからなくしたデータですが、武内さんに送った写真が数点残っていることがわかりました。
よかった!
せっかくなのであきちゃんと父のツーショットをサブリミナル効果のように梅木さんに挟み込みますね。
塀から顔を出してみます。
眼下にひろがる紅に息を呑みました。
その紅葉を、今は亡きスマホで一心不乱に撮るわたし…。(しつこいですか?)
万里の長城と一口に言っても、戦国時代に各国が築いた城壁をつなげたもので、長城にも様々な名前があるのだということをわたしは初めて知りました。
ここ八達嶺長城は、市街地からの便が良いため観光の定番となっているそうです。
南北に続く八達嶺長城は、急峻な南側を男坂、なだらかなアップダウンの北側を女坂と呼びます。
女坂でも十分厳しいコースでしたが、健脚自慢としては男坂にも興味がありました。
とても急な登り。人が密集しています。
長城だけあって、頃合いを見て引き返さないといくらでも遠くに行けてしまいます。適当なところで引き返さねばなりません。
万里の長城にいるというだけで文句なく特別な旅になるから無理におもしろいこと考えつかなくても別にいいやと思って、わたしはとても気が楽でした。
梅木さんだけで万里の長城終わらせるのは惜しいという根性で、復路は次のお客さんとお供することにしました。
幹くんが準優勝したという素晴らしい成績を聞いたのは、ホテルに帰ってからのことでした。
せめて二回戦に行けるといいなあ、一回戦負けとかならブログに書きづらいなあ。
リタイアの先輩としては深みのあるメッセージを送りつけてやらんといかんな。
あれこれ考えていた幹くんへのなぐさめの言葉はすべて無用に…。
しかも、12歳〜17歳の部に出場して、他の選手全員17歳のところ、幹くんだけ12歳ですって。そんなのただの天才じゃないですか。
あとは、なんで優勝じゃないの? って思うけど。すごすぎてやさしい言葉をかける気になれなくてごめんね。
来年は、皆が幹くんマークしてくるね! 幹くん対策とかされちゃうね! たのしいね!!
わたしも後頭部に梅木さんをのせて、梅木さんご本人と同じだけうれしかったです! って言いたいけど、わたしが梅木さんなら息子が誇らしすぎて心臓発作起こしてると思う。やっぱり後頭部だけじゃ母親の心情を100%体感できない。
後頭部を初めて物足りなく感じました。
本当に本当に本当に本当におめでとう、おつかれさまでした!
梅木さんも、本当に本当におめでとうございます!
後頭部じゃなく、正面の自分から言いたいです。