ゆいちゃんです!
去年の六甲ミーツアートにお父さまの荒川浩さんが出品されていて、娘のゆいちゃんも何度もわたしの元へかまいに来てくれたのでした。
最終日には手紙までくれて、わあー、セーラームーンだー! わたしがキラキラした封筒をよろこぶと、プリキュアだよ。とすかさず訂正されました。ごめんねえおばさん全然わかってないんだあ〜。クネクネしました。
ゆいちゃんは今年もお父さんお母さんと揃ってやってきてくれました。去年のしぼんだ黄色い風船を額装(!)して持ってきてくれて、なんと森村泰昌の作品の隣に飾ってくれているそうです。価値を、価値を上げなくては…。荒川一家のためにわたしは有名になりたいと思いました。
この時ゆいちゃんといっしょに撮った写真も、なくしたスマホとともに消えたと思っていたけど、この時感激して親しい知人にメールで写真送っていたはずだ! 知人に確認してみましたが、うれしさ余って電話で報告していたらしく、写真は見当たりませんでした。期待したぶん倍がっくりです。
ゆいちゃん知らないでしょ。「唯一」という単語を言うたびにゆいちゃんの顔がちょっとよぎるくらい、わたしがゆいちゃんゆいちゃんなこと知らないでしょ?
にこにこゆいちゃんが、描けました!
ゆいちゃんを、北京の夜へ、お連れします!
美容院、
謎のホテル、
ユースホステル……。
中国には、コアラのマーチもプリッツも、日本のお菓子がたくさんありました。かわいいラベルのヨーグルトを買いました。
ヨーグルトを食べながら、どうしようゆいちゃんよろこびそうなことできないよーと武内さんに泣きついたら、子どもだからって意識することないよ。むしろ子どもができないことすればいいじゃんと言われて、すごい。発想の転換でした。
両手にヨーグルトを、後頭部にはゆいちゃんを従えて街を徘徊します。
ホテルの周りをぶらぶら一周しているだけなのですが、今日が北京最後の夜と思うと思い出があれこれ蘇ってきて、自分がどこにいるのか世界に放り出されたような気分でした。
両手を掲げて、ゆいちゃんのYと若木のWのコラボ!
お父さんお母さんごめんなさい。
ゆいちゃん不良化計画スタートです。
手始めにテラテラした格好に着替えました。
フリーズです。
最大の問題は大人のわたしがマージャンを全く知らないということで、「ドンジャラ(ドラえもんのマージャン)なら経験ある」と言っていた武内さんもあてにはならず、父に至っては「お父さんは娯楽が嫌いなんだ!」とキレ出す始末です。
全然不良になりきれぬまま、武内さんに引きずられるように布団に連行され、そのまま力尽きました。
翌朝はいよいよ喉が痛く全身が気だるく、それでも、ゆいちゃんと遊びたい一心で布団から這い出ました。
「くるちゃんゆいちゃん好きだもんね」と武内さんもため息とともに起きてくれて、そうだよ〜、そういうセリフの時はビデオ回しといてほしいんだけど、と思いました。
卓球をしに体育館に行ったら、無料だと思っていたのがけっこう高くて退散。
わたしがこの時持っていたのは父にもらった20元札1枚…(60円相当)。子ども以下の所持金でした。
すっかり体育の授業の見学ムードで、学生時代に若返ったような気分でしたが、見学されているほうは後頭部に顔のある女がじっと見ていると思って落ち着かなかったと思います。
憤慨のあまり、間違えて一瞬とても元気になりました。
いっぱいあるじゃん! 食欲とか!!
自分の長所を懸命にプレゼンしようと思ったけれど、その食欲すら今はなくて、ほ、ほんとだ。何もないやわたし。
マラソン、パフォーマンス、マラソンマラソンマラソン……。
不良になれなかったわたしの無念は、大人になったゆいちゃんに晴らしてもらおうと思います。
ゆいちゃんどうぞよろしくお願いします!
余談ですが、ゆいちゃんのお父さんお母さんは今週末の神戸マラソンに出場されるんですって! 初マラソンですって!! あと4日!!
六甲ミーツアートの最終日だ!
応援行きたいです…。
応援してます!