トークがおもしろかったと声をかけていただいて感激しました。
夜になっても湿度と熱気が高く、汗が滲みます。
室内で顔を描ける場所がないか探したのですが見つからず、公園の街灯の下で描きました。
痒くてもぞもぞすると「じっとして!」と言われてつらかったです。
それにしても頭数が多すぎるので、集団催眠か毒ガス事件かと思いました。
ロシアではどのお店も薄暗かったことを思い出して明るい照明にうれしくなったのですが、光につい釣られてしまった自分を虫のようだと思いました。
キャラケーキの再現度が手頃でした。食べるのが惜しいというほどでもなく、ちょうどよくかわいかったです。
タイでも見かけたココナッツが、道ばたに無造作に積まれていました。
お店の人は見当たらず売り物の雰囲気もなく、価値が薄そうでした。
がらんとした事務的なロビーで、クリスマスツリーがやたら慈善事業っぽかった。台座の周りに積まれた贈り物の箱ですが、この感じは絨毯の上でやってもらわないとあたたかみが出ないと思いました。硬質な床にプレゼントのきらめきが反射していて、美しいのは包装紙だけで中身はからっぽに違いないと思うと寂しかったです。
高雄はカオシュンと呼びます。
駅の周辺に来たようです。
結局1時間くらい歩きました。武内さんが迷ったことを申し訳なさそうに、「お父さんが体力あってよかったなあ。普通のお父さんだとこうはいかないよ」とため息をついていました。歩くのは平気だと思うけど待たされるとキレるよ。と思いました。
路線図が一目瞭然で分かり易いです。
わたしは杏仁茶を一気飲み。杏仁豆腐味の飲み物です。
臭豆腐。お店によって味が違うんだなと思いました。これも台湾名物です。
父は「臭い」と言って嫌っていました。
臭豆腐好きのわたしも武内さんもびっくりして、二対一でつい非難するような顔をすると、そもそも父は屋台そのものが気に喰わないようで、「不衛生だ」と露骨に眉をひそめていました。
なんと。
わたしは夜市がうれしくて仕方なかったのですが、そういえば子どもの頃はお祭りに行っても決して屋台で食べ物を買ってはいけませんでした。皆、母親に服従しているだけだと思っていましたが、父は自由意志で屋台を避けているらしく、全くびっくりです。
夜市を一旦出て、そのへんの簡単なお店で父は食事をし、屋台で食べたい我々は存在感のない冬瓜のスープをつっつきました。
武内さんの愛するカラスミです。
父はカラスミも初めて食べると言って、しかし結局これも嫌いで武内さんにあげていました。酒豪のくせに、酒のつまみっぽいもの全般をあまり好まぬようでした。
トッピングには紅芋や豆各種などを選べます。
これは父も食べられてよかった。
「前はもっと押し合いへし合いしていたよね」
時折、後頭部をとり囲まれるものの、それほど大騒ぎにはなりません。
ほっとするような、寂しいような気持ちです。
盆栽アイスは、鉢っぽいカップにアイスを入れてハーブをぶっ刺しただけの代物で、あきちゃんならもっとうまくやるよ! と思いました。
シャカトウと言う、お釈迦様の頭に似ている南国フルーツです。
帰り道、コンビニに寄りました。
見慣れたお菓子が勢揃いです。
「北海道ちょうといいの味」。
ちょうどいいの味?
ちょっといいの味?
らしい間違いでした。
ちょうどいいって言われてもちょっといいって言われても味の表現としてはなんとなく弱いので、「超ド良い」味でどうだと思いました。
高雄は夏の夜のような蒸し暑さです。
北海道にいる萌さんのことを考えると、後頭部側だけにさっと涼しい風が吹いたようでした。
その晩は、暑い国特有の開放的な雰囲気にちょうどよく疲れてぐっすり寝ました。
萌さんありがとうございました!