後頭部ビジネス

若木くるみの後頭部を千円で販売する「後頭部ビジネス」。
若木の剃りあげた後頭部に、お客さんの似顔絵を描いて旅行にお連れしています。


*旅行券の販売は現在おおっぴらにはしていません。*

2015年1月26日月曜日

松太さんとプールとカラスミ

台湾2日目。
今日もいいお天気です。

おはようございます。
松太さんです。
六甲での最終日、会場に松太さんのお顔があったように思ったのですが確信が持てず、お礼を言いそびれてしまいました。あと、ずっと「まつた」さんだと思っていたのですが呼び方が間違っているのではと武内さんの指摘で気がつきました。
「そんた」さん? 「しょうた」さん? それとも名字で「まつぶと」さん?
 
六甲で「まつたさん!?」と呼びかけても微妙な顔をされたのは別人だったからじゃなく名前が違ったからなのかなあ。
考え込んで頭がストップしている間にも手はコツコツ動いていて、髭が濃くなってしまいました。

エレベーターの額縁つきの鏡におさまると音楽室の肖像画みたいでした。

ツリーの配色が松太さんの着ているパーカの配色と似ていると思いました。


和、洋、中が揃った朝食バイキングの中には黒豆やお煮染め、昆布巻きなどもあって、「お父さん! もうここでおせち食べたことにしよう!!」と、年末は何もつくらない怠惰を決意しました。フライングおせちしました。

パンのトッピングの種類もすごかったです。

そしてなんとハーゲンダッツが食べ放題で感動がほとばしった。
味は6種ほどしか揃っていませんでしたがトッピングのジャムと組み合わせれば無限にオリジナルアイスを楽しめました。この夢の国が永遠に続けばいいのにと思いました。


アイスだけ食べていればいいのにごはんもがっついたのでパンクしました。

ごちそうさまです。夢をありがとうございました。

休憩所にあった昔なつかしの、書いて消してが出来るお絵描きボードは壊れていて一旦書いたらもう消せず、「松太」の名前を置き去りにして帰りました。

ホテルの窓から見えていた、いつまでも無人のプールに遊びに来ました。


温水というわけではありませんが、ギリシャ、北京よりもあたたかく感じました。











父がふたりを撮ってくれました。
プールから上がってすぐにカメラを見返した武内さんが「お父さん上手!」と過剰に父を誉めていて、武内さんに若木家のトラウマをコントロールさせて悪いなあと思いました。父は武内さんの手のひらでうれしそうに転がされていてキュートでした。

ジャグジーでツーショット。
つむじが変な場所にあるせいで武内さんの前髪と同じ位置に地肌が露出していて、自分が後頭部だということを後頭部自身も忘れているんじゃないかと思うほど、立派に前髪になりきっていました。

ジャグジーの泡スイッチをオフにして上がりました。

スポーツジムでも、無人をいいことに撮影会しました。





筋力の衰えを痛感しました。
明日からのマラソンが思いやられます。

ジムを出ると、悪い意味で時代を超越したブライダルコーナーがありました。いつまでも色あせそうにないこのセンスたまらないものがあります。


着替えて散歩に出かけようとすると、ホテルの入り口でも結婚式の準備中でした。
武内さんによると、台湾の結婚式はものすごく盛大にするのがしきたりだそうで、花嫁、花婿ひとりずつにそれぞれ3人もの付き添い人がいるそうです。


付き人らしき、白いドレスの女の子が待機していました。
それはそうと友だちが少なくとも3人はいないといけないってハードルが高いと思います。


小学校の塀に立っていたタイルは、ヨーロッパの児童の絵のようにすかしていなくて、同じアジアの連帯感を持ちました。

床屋のクルクルまわるポール看板は、青、白、赤の三色ではなく牛柄でした。
「髪型設計」って大掛かりなプロジェクトでした。
わたしの後頭部ヘアーも設計してもらいたいです。



ガイドブックにのっていたお寺を目指して歩きます。

薬草茶の店構え。
奥の間には魔法使いがいそうでした。

派手に倒れているバイクにうろたえました。


台湾は今、選挙期間中のようで、選挙カーも多く走っていました。

こぶしを固めた候補者の隣の、女性のポスターの「危険」という字がデザインなのか、それともだれかアンチの仕業なのか、意見が割れました。
後からラベルが貼られたように見えるけど、あんな高いところにうまくシール貼れるかなあ。わたしは対立候補者の支持者がやったんじゃないかと言い張りましたが、武内さんは懐疑的でした。

デザインなのか事故なのか確かめたくて、他にも類似のポスターや選挙チラシが落ちていないか、気にしながら歩きました。

自転車のサドルがずらっと並んでいると思ったら昨日夜市で食べたカラスミでした。
今まで小さくカットされたカラスミしか見たことがなかったのでイメージと違って驚きました。

そもそもカラスミってなんなの? と前から思っていたのでした。
脇に魚がぶら下がっていて、さらにそのおなかが空洞だったので、サイズ感からしてもカラスミ、ここに嵌っていたんじゃないかと見事な推理をしました。

カラスミはボラなどの魚の卵巣だそうです。

子どもらがもの珍しそうに観光客のわたしたちを見つめていました。

カラスミと共にそのかたわらではハエ取り紙の小バエも豊作で、父がまた「不衛生だ」と言い出さないかハラハラしましたが、子どもに和んだのか黙認しているようでした。

カラスミは製造にとんでもない手間がかかるそうで、父曰く「情にほだされて」、親類のお土産にと2本買っていました。

お店のおかあさんはカタコトの日本語で、オーブントースターで少し炙ると良いとアドバイスをくれました。
値切ろうとした父が、こちらもカタコトの中国語で「安くならないか」と交渉してみましたが意図は伝わらず、「それなら小さいのね。」とサイズを変えられてしまいました。
それでも恐らく日本の市価よりはずっと安く、きちんと箱詰めもしてくれました。

カラスミを手に、道教の聖地、三鳳宮に着きました。
300年余りの歴史があるそうです。
階段の隅に座って、次の方に顔を交換しました。
松太さんありがとうございました!