後頭部ビジネス

若木くるみの後頭部を千円で販売する「後頭部ビジネス」。
若木の剃りあげた後頭部に、お客さんの似顔絵を描いて旅行にお連れしています。


*旅行券の販売は現在おおっぴらにはしていません。*

2018年11月30日金曜日

11月10日 ヤノベさんを囲んで語る会に参加


ヤノベケンジさんに初めてお目にかかったのは2年前、テレビの番組で、でした。

テレビとか書くとまるで活躍してる人みたいですが、とんでもないです。自分自身、人生で活躍した心当たりがまるでなかったのでテレビ出演は寝耳に水でした。
ディレクターの方がネット検索して引っかかってきたのがわたしだそうで、広い広いネットの海で見つけてもらえるなんて奇跡じゃないですか。どうやって検索したのかうれしがって聞いてみると急にしどろもどろになられ、どうやら検索ワードは「アホ・アート・女」だったよう。
この3つのキーワードで自分に辿り着くのかと思うと、じーんとくるものがありました。もう自分の人生の面倒見きれないっていうか…。他人のふりっていうか…。
若木くるみ? わ、わたしじゃないですけど? みたいな。

そんなこんなで呼ばれた生放送のアート特番(アートっていうか仮装大賞っぽい雰囲気でした)に、審査員としてヤノベさんのお名前もあったのです。
ヤノベさんはとても有名な美術作家の方です。それゆえわたしは「別にファンになることないか」と失礼ながらスルーを決め込んでいたのですが、いざ会えるとなると、名前しか知らなかったくせにすっかり楽しみなのでした。

生放送前の楽屋で、ケータリングに興奮して意地汚くサンドイッチを頬張っている最中にヤノベさんがお見えになってわたしは慌てました。口をもぐもぐさせたまま自己紹介を試みたのですが「あわあわあわ」としかご挨拶できず、それでもヤノベさんはフレンドリーな関西弁で「知ってる知ってる、いいから食べ」と目を細めてもぐもぐタイムを続行させてくれましてね…。わたしはとにかくお腹がすいていたのでそのときはただやさしいなあと感じただけだったのですが、今思い返してみると、ヤノベさんの「知ってる知ってる」という気楽な一言で自分はすごく救われたなあと感じるのです。芸能人まみれの孤立無援のスタジオで、わたしのことを(名前だけでも)知っている人が現場にいるとわかったことが、自分の心のひそかな拠り所になりました。

今回のサンチャイルドの炎上を、わたしは「ヤノベさんと会ったことがある人」の視点でしか見られませんでした。
面識があるとは言えないほど微かな面識でしたが、確かにご本人に会ったことがあり、そして好感も抱いている。という自分のスタート地点が、この炎上事件をフェアに観察できるとは思えませんでした。
だからこそ注意深く、悪意を持ってサンチャイルドを受け止めてみようと努めたのですが、やっぱりどうやってサンチャイルドに不快感をもよおせばいいのかわたしはわからなかったんです。自分が以前テレビに出た際には「ブス」「キモい」の声が湧き起こり、傷つきながらもいちいち納得できたのですが、サンチャイルドはパッチリ二重でまつげもびっしりの愛らしいデカ目なんですよ…。今回の炎上において造形のかわいさは論点じゃないんでしょうけど、じゃあ何が論点なんですか? 

今までずっと、政治やら原発やら、思想を持たなきゃいけないこととは無縁でいたいと思ってヘラヘラやってきたので知らないことが多すぎて、サンチャイルド問題を考えようにも思考が生まれないのでした。食材がないと料理もできないみたいに、考えるのにも知識が必要なんだなあ…などとのんきなことを考えている場合ではありませんでした。
サンチャイルドは炎上したあげくまさかの撤去が決定し、わたしはバッシングの威力を思い知りました。自分にとってサンチャイルドは嫌悪すべき対象ではなかったので非常にショッキングな事件でした。それから、もうじき自分も福島芸術祭に参加することを考えて頭を抱えました。「福島こわい」と思いました。いち参加作家としての素朴な感想でした。

ちょっと覗いてみたネットニュースのコメント欄は荒れに荒れていて、人々は嬉々としてバッシングに打ち込んでいるように見えました。「傷ついた人」と、「傷ついた人を守ろうとする正義感溢れる人」たちが寄ってたかってサンチャイルドを叩きのめす様子をわたしはおぞましいと思ったし、バッシングに屈して退場したサンチャイルドに対する悔しさもありました。

「きれいなものが美しいとは限らない、醜いものこそ美術になりうる」とか言い張ったりする、ちょっといかれた考え方も自然にまかり通るおおらかさが、美術の良いところだとわたしは思っています。でも、その、立ち位置や見方をぽんぽん変える態度が無責任だとなじられ糾弾されるなら、とてもじゃないけど表現なんてできなくなる。表現なんてしなくていい、という考えもあるかもしれませんが、わたしはその意見には同意できません。

そうして自分が決行したのがサンチャイルドの仮装でした。
思いつきでやりました。
世論を逆撫でしたくてやりました。
「これがわたしの表現です」とは、でも、言えなかった。
「あーんヤノベさんみたいに嫌われたくないよー」と、みじめに怯えるばかりでした。

自分の憤りを堂々と口にできなかったことに失望して唇を噛みしめるばかりでしたが、実際のトークイベントでは擁護派がいっぱいで、「なあんだヤノベさん味方ばっかじゃん! 尖ったこと言わなくてよかったー!」と安堵。わたしはヘタレゆえ結局発言できずじまいでしたが、最後にヤノベさんが「自分はサンチャイルドを希望の象徴として皆から愛されるよう願い、だれから見ても明るくてかわいい造形になるよう、そこはものすごく気をつけて作ったつもりだった」と話しておられるのを聞いて思わず涙が滲みました。ヤノベさんにではなくサンチャイルドに感情移入…。その時のわたしはNHKが放送されたら大炎上は免れないと未来を悲観していたので、「親も自分を嫌われ者に育てるつもりはなかったろうなあ」とか、うっかり柄にもないことを考えて切なくなったのでした。蓋を開けてみれば知名度がなさすぎたこととNHKの編集がやさしかったことが幸いして、炎上どころかボヤ騒ぎもなく終わったので、無名のくせにビビり散らして何重にもお恥ずかしいです。

トークの場でのヤノベさんの「今日のため福島に来るのは正直気が重かった。駅に着いた瞬間石投げられるんじゃないかとか」の吐露を思い出すたび胸が痛むのですが、そんな中でもわたしの決して穏便ではない珍作にストップをかけなかったのは、「表現は自由でいいんだ」というヤノベさんから若手作家全員に向けた無言の激励メッセージだったのではないかと思っています。傷つけたり傷ついたりする生身の人間でありながら、なおかつ表現者で居続けることの覚悟を問われたような気が、わたしはしました。

というわけでテレビでは意思表示できなかった自分のいやらしさをせめてこのようにブログで公開して、然るべき人に叩かれようと思った次第です、すごい身震いしながら…。

わたしが今回サンチャイルドの撤去に疑問を感じたのは、たまたまヤノベさんを知っていたからであって、もしかして状況がちがったら自分も安易に多数派の立場をとっていたでしょうか。ありうる。空気をかき回す発言をするのは本当にこわい。
自分の考えを持つことの難しさ、自分の考えに自信を持つことの難しさ、自分の考えを表明することの難しさを痛感する今、叩かれようが何だろうが自分の考えを発信している人を反射的に尊敬してしまうし、どんなすっとんきょうなことでも発言できるなんてすごい、それだけで超すごいです。
バッシングされてる人たちみんな強い、すごい。
バッシングしている側の方たちも、バッシングした瞬間に相手が強くなるんだと思って、すごい相手を敬いながらバッシングしてみてはどうでしょう。
最後に自分の考えを言ってみました。

2018年11月17日土曜日

NHK

若木です。

先週末、福島で開催されている芸術祭、福島ビエンナーレに参加した模様がNHK福島で放送されました。

「サンチャイルド問題のいま」
一週間限定で月曜までインターネットで公開されています。


勇気が出ず何日間も動画を観られずにいましたが、ネットで反響を追っていたのでなんとなく内容は掴めており、観終わってからショック死せずに済みました。







取り上げられたのは、後頭部に顔を描いたわたしがサンチャイルドに扮して走っている様子です。福島駅から二本松駅の22kmを走りました。

サンチャイルドとは、美術家であるヤノベケンジさんの彫刻作品です。

夏に福島駅前に設置されましたが、秋に撤去されました。
苦情が殺到したためです。

インターネットで撤去のニュースを知ってからというもの、サンチャイルドのことが頭から離れなくなりました。まさか撤去とは。自分には理解しかねる流れでした。考えても考えても考え足りず、考えあぐねすぎた結果、「自分がサンチャイルドになる」という凶行を思いつくに至りました。
今回の芸術祭では、サンチャイルド問題の余波をくらった作品が、他にもいくつか展示不可能になっています。自分の案もまず間違いなく運営の方に止められるだろうと思っていました。ところが運営サイドがなんとヤノベさんご本人に話を通してくださり、肝心のヤノベさんまでもが許可をくださるという予想外の展開に。

いざオーケーが出ると怖くなって、やっぱり「故意にだれかを傷つけることないんじゃないか」とか「結局よそ者が何をやっても」とか「バッシングされたくない」とかいかにも凡人っぽいことで悩み、「やる」「やらない」で二転三転、運営の方を困らせました。

最終的に、どうせ田舎の芸術祭だしだれにも見つからないだろうとタカをくくって現場に向かったところ、カメラを構えた取材陣の姿が…。
取材があるとは寝耳に水でした。メディアがNHKだと聞いて縮み上がりました。
自分の覚悟の無さを突きつけられました。

サンチャイルドが「世論」から非難を浴びていると知ったときには、「世論とか風潮とか大っっっ嫌い!!!」と息巻いて、「世論を逆撫でするようなことがしたい」と明確な嫌がらせの意識を持ってやったはずなのに、取材カメラの向こうにまさに世論が存在しているのだと思うと、まあ世論に嫌われたくないったらなかったです。終始おどおどしながら、あんまりだれとも敵対せずに済むような当たり障りのないことばかり言って、言いながらひたすら情けなさが募りました。

サンチャイルドの格好をしたこと自体への後悔は全くありませんが、バッシングを恐れて自分の考えを発言できなかったことが恥ずかしく、そもそもその程度の「自分の考え」だったのかと思うとげんなりします。



続きます





2018年11月9日金曜日

告知 福島ビエンナーレ

明日11月10日、福島ビエンナーレに参加します。
お近くの方よろしくお願いいたします。



2018年10月13日土曜日

テレビ

今から関西テレビに出ます。
8時半から生放送、にじいろジーンです。
出ている時間は30秒ほどです。
よろしくお願いします〜


2018年10月11日木曜日

展示のお知らせ 京都



はい、ひょっこりはん〜






完走祝いに武内さんとシェイキーズ(ピザとかパスタとかカレーとか食べ放題のお店)に行きました。
ランチタイムに間に合わないと思って雨の三条通りを激走しました。
スパルタが終わって脱力し、這うような毎日で「もう一生走るまい」と思っていましたが、一生が明けるの早かったです。
おぞましい量のピザを摂取して、帰りはよろよろとまた這うように帰宅しました。


明日からの週末、京都駅の西側にある淳風小学校で展示・パフォーマンスしています。
https://kiff.kyoto.jp/art/art_junpu.html?id=wakaki
京都国際映画祭アート部門
10月11日、12日、13日(11時〜19時)
10月14日(11時〜17時)
若木くるみ「淳風の湯」
わたしの場所は一階水飲み場です。銭湯を作りました。
他にもたくさんの方が展示されているので気楽な気持ちで遊びに来てください〜。

今日のロケでは有名人の方々に盛り上がっていただいてうれしい限りでしたが、女性芸能人が「楽しい! プライベートでも来たいぐらい!」とか言って口を滑らせていて、お仕事大変ですねと思いました。


そんな華やかな展示の影でささやかな木版画のグループ展にも参加しております。
わたしは毒にも薬にもならないような小作品を出品しているので、トイレに飾れるようななんでもない作品をお求めの方はこの機会にぜひ〜。(安いよ〜)
https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2018/09/ichigo-ichien-contemporary-woodcut.html

ギャラリーモーニング
「一期一圓」10/9(火)~21(日)12時〜19時(月曜日休廊、日曜日は17時まで)
"ICHIGO ICHIEN" Contemporary Woodcut Exhibition 2018

一圓達夫, 伊藤亜矢美, 大力拓哉, 坂本カナ, 竹﨑勝代, 水口かよこ, 松谷博子,宮本承司, 山田朱美, 若木くるみ, 岩﨑奈波, 岩田 等, 川本彩加, 平田 芽, 三木優佳


スパルタ完走

ハリケーン直撃で凄絶な悪天候に見舞われた今大会、そんな中でもしっかり眠くなりました。
いろんな人に起こしてもらいながら走りました。



最後の20kmは前傾姿勢でこらえても立っていられないぐらいの猛烈な暴風雨!
実際ハッと気づくと武内さんが5メートル後ろに吹き飛ばされたりしていて、ゴールが遠かったです。



武内さんと手と手を取り合って、35時間15分でゴール。
雨すぎてうっかり月桂冠を渡され損ねましたよ〜。



寒くて死ぬかと思いましたが死を予感したぶん幸せなゴールになりました。

ガチガチ鳴る歯を懸命に食いしばりながら走ったのでレース後しばらくは歯痛で咀嚼ができないほどでした。今年も激やせに成功しましたお疲れさまでした〜!

2018年9月11日火曜日

富山県美術館の展覧会動画



富山県美術館での展示が開催中です。
初日、車輪の中で走るパフォーマンスもやり遂げ、京都に帰って今日は暴食暴睡の一日でした。

美術館の休館日は水曜日です。
明日が水曜ですね、ご注意ください。

武内さんが展覧会の紹介動画を作ってくれました。
3〜4分の映像です。長めのトイレタイムのおともにちょうどいいと思います。

https://m.youtube.com/watch?v=W_eeODk-Tbw&feature=youtu.be



アイス食べながらエゴサーチして今展覧会の反応をゲットしました。
褒められてます。





やだうれしい〜〜〜


でも実際、今までの集大成的な展示ができたと思います。
武内さんの反応もめずらしく好意的でした。
「賛否が割れなさそうな展示。だれもが楽しめると思う。」

確かによろこんでいただけるならとてもうれしいし、否定的な意見があるとがっかりさせて申し訳ない気持ちになります。それでも「賛否がなさそう」って言われるような展覧会でいいのかとも思う。賛否を呼ばない展覧会がおもしろいわけないだろ! っていう…。

なので、我こそはという辛辣な方はぜひ実際の展示を見に来て、苦言を呈していただければと思います〜。
マゾすぎますかね。
……苦言を呈するってほんとイヤな言葉だな!! わたしもおまえがキライだよ!(架空の客に向かって)

いや、こんなふうに荒ぶっているのには理由があって、パフォーマンス中に記者の方に「この作品を見たお客さんにどう感じて欲しいですか?」って聞かれてとっさに答えられず「おまかせします」って突き放しちゃったんですけど。
それからずっと、どう答えるべきだったのか延々悩みに悩んで、なんて答えづらい質問なんだと思うとだんだん質問自体に腹が立ってきて、「どう感じて欲しい」ってどうもこうもないです。感じるもよし、感じないもよし! 褒めるもよし、ディスるもよし! 感想を持つことは義務じゃない! スーパー自由!

ただ、「どんなふうに感じてくれたらうれしいですか?」という聞かれ方ならまだ答えやすかった気もしました。
その場合の答えは簡単で、「びっくりしてもらえたらうれしい」になるのですが、「びっくりして」って言われたらもうびっくりできなくなっちゃうし、結局やっぱり答えられずに終わるなあと思って反省。
びっくりさせるつもりでびっくりさせる手品師も、笑わせるつもりで笑わせる漫才師も、みんなすごいなと思いました。

今週末は、不知火美術館での版画ワークショップ。
楽しませるつもりでいますよ!!
版画師というよりはペテン師ですが…。
楽しい版画体験にいざなえたらと思います!
http://kumamoto-museum.net/shiranuhi/



(富山でのワークショップの際には直前になっても5人しか集まらず切腹しようかと思いましたがエゴサーチの結果少なくともひとりは楽しんでいたことがわかって安堵ありがとうございます今後もエゴサに精を出していきます)



2018年9月3日月曜日

ワークショップのお知らせ 熊本・不知火美術館

熊本、不知火(しらぬい)美術館で版画にまつわるワークショップを行います。



ワークショップの内容は、水彩絵の具で後頭部に顔を描いて転写する「顔拓」の発展形になります。後頭部ではなく、脚を使って拓をとります。

タイトルは、「膝小僧を刷りむいて」。

膝頭に顔を、すねの部分には体も描き加えて、「膝小僧」をつくりましょう。
皆の「膝小僧」を一枚の大きな布に転写して「膝小僧拓」を刷ります。
小僧たちが手と手を取り合うイメージです。
出来上がった大作は、版画展の会期中、館内に展示致します。

絵の具を使うので、当日は汚れても良い格好でいらしてください。
半ズボン、スカート、太めのズボンなど、膝下を出せるボトムが望ましいです。
パジャマ姿で堂々とお越しください。
お待ちしております〜


不知火美術館
9月16日(土)
14時〜16時
「膝小僧を刷りむいて」



〇宇城不知火美術館Facebook

〇宇城市不知火美術館HP

〇宇城市HP(不知火美術館ページ)

2018年8月27日月曜日

ロング走ができていない

今年もギリシャの大会に行きます。
スパルタスロンまであと一ヶ月になりました。

昨年の夏は、サロマ(100km)、鯖街道(78km)を走りましたが、今年は何にもエントリーしなかったため、長い距離を積む練習が一度もできていません。
本番直前にロング走をしても疲労が溜まって良くないそうなので、今が最後のチャンスと思って昨日、ロング走にチャレンジしました。
日没スタートして、日の出まで走り続けるのが目標でした。

アップダウンのある場所で効率よく練習しようと、階段の多い伏見稲荷へ行きました。
今年は太っていないので体は軽いし、献血も二回連続で成功してるし、調子よく周回を重ねていたのですが、上りパートで歩いている人に抜かされました。
歩いている人に抜かれるなんて、とちょっと真剣にペースをあげてみたのですが追いつけず、不審に思って顔をあげたらもう姿がなくて、さっきの人はどこか道の脇で休憩しているに違いないと思いました。ホッとして、そうだよね〜、さすがに、歩いてる人より遅いわけないもんね〜などと考えていたら、見通しのよい区間に入ったところで、前方にめちゃくちゃ小さくなってるその後ろ姿を見つけて呆然。
目を凝らして前の人の動きを解析してみたのですが、その挙動はどうしても「歩き」としか言いようがなくて、じゃあ今、走っているつもりの自分のこの動きはなんなのかと絶望しました。
上りが苦手とは思っていましたが、まさかここまでとは…。

結局差は広がる一方でしたが、下りに入ったら瞬殺で抜き返せたので、上りも下りも遅いよりはいいと思うしかないです。

今までは坂道を走れない理由を体重と貧血のせいにしてきましたが、その課題2点がクリアできている今、原因をどこに求めてどう改善すればよいのか、途方にくれています。
それでも、大会に出ていないため他と比べて客観視できなかった自分の実力が、今回抜いてもらえたおかげで激ショボだということがわかりました。現状を正しく把握できるのは悪いことではないです。

なにか、天変地異が起こってスパルタのコースがすべて下りにならないとは限らないし、望みは捨てずにいます。なにより自分さえ「コースはすべて下り」と思い込めれば苦手意識が消えてちょっとはマシな気持ちで走れそうですが、それができるほどファンタジックな感性もない…。

目的だったロング走は、自分が思うようには全然走れていないのだと悟ったところでふてくされてしまい、「もうやんなっちゃったな〜( ・3・)   おなかすいたしもうやだな〜( ・3・)」と、ご丁寧に顔文字付きのグチが頭に浮かんできて、途中で本当にやめてしまいました。ダメだな〜( ・3・)  !

まず周回コースでロング走というのがわたしにはハードルが高すぎました。
強制的に遠くに目的地を設定するとかしないとできないので、時期的にもう遅いけど富山に行くのを利用してなんとかちょっとでも、ロング走ができたらいいです(しかし「ちょっと」はあくまで「ちょっと走」であってロング走にはならないのがつらい)。

そんな富山での展示は9月8日から。
初日は車輪の中でぐるぐる走るパフォーマンスです。
武内さんもいるよ〜!
みなさまよろしくどうぞ〜。



富山県美術館のガラス壁から見晴らす公園の風景。
すごく美しくてヨーロッパみたいでした。

富山駅北口から美術館までは走って4分!!!

2018年7月29日日曜日

チラシができたよー!










富山県美術館での美術プロジェクトのチラシができました〜。


TADギャラリーでの展示
2018年9月8日(土)〜11月4日(日)
休館日 水曜日・9月18日・10月9日
9時半〜18時(入館は17時半まで)

滞在制作
8月12日(日)〜18日(土)

ワークショップ
8月18日(土)
14時〜15時半

パフォーマンス
9月8日(土)・11月4日(日)

富山マラソン(武内さんと参加)
10月28日


以上盛りだくさんでお届けする企画です。
美術館で展示できる機会なんてすごい、もうこの先二度とないと思います。
富山在住の方は強制的に見に来るべきだし、富山県外の方も義務感でいっぱいになりながら来てほしいです。
富山県美術館は2年前に改装されたあたらしい美術館で、明るくて風通しが良くて、建物それ自体がまずとても居心地いいです。美術にまるで興味のない姉までもが、「富山県美術館? あの話題の?」って言っていました。雑誌かなんかでよく取り上げられているそうです。
まあ話題だってことはわたしの耳までは届いてこなかったのですが、話題とか聞くと俄然興味が出ますよね〜! 
新幹線も開通したそうで、東京から富山はすごく行きやすいらしいです。
9月10日までなら青春18きっぷも使えるな〜! 日帰りなら18きっぷで関西からでも往復交通費2000円! なにそれ安い! 現実味ある〜!! 
しかもTADギャラリーは入場無料!! ふとっぱら!!!

というわけで、ぜひ毎日いらしてください。
よろしくお願い致します。




2018年7月20日金曜日

エアピークを模倣

軽くて涼しい帽子を探していたところ、感動的に画期的なアイディアの帽子を見つけました。

その名はエアピーク


ツバに穴…!!
新しい…!!!


帽子の庇に穴を開ける、なんで今まで思いつかなかったんだろうと思うと悔しいぐらいです。
「もうシューズじゃ差がつかない」のコピーにもハッとさせられました。みんなシューズで差をつけていたなんて知りませんでした。

エアピークどれくらい涼しいのかすっごい興味ある、興味あるけどキャラ(後進国の野蛮人)的に、最新アイテムを身につけるのははばかられる。というわけで、手持ちの帽子をリメイクしてみました。




作り方は簡単。
カッターでガシガシ切っただけです。
原型がみすぼらしいので薄汚い見た目になりましたが、機能は最新式です。

できたての穴あき帽で早速自転車に乗ってみましたが、おでこに風が当たってすごく涼しく感じました〜! でも、風と同時に日差しも入ってくるのでプラマイゼロむしろマイナスな気もします。本物のエアピークはその辺の課題もしっかりクリアしてるはずなので本当にえらいです。
帽子に穴を開ける発明や開発の苦労を想像すると、6000円は全然高くないと思うので、パクっといてなんですがガンガン売れてほしいです。


それはそうと暑いですね。
時々隣の家からテレビの音が聞こえてくるのですが、アナウンサーが真面目声で「不要な外出は控え、栄養と睡眠をしっかり取るよう」言っていました。
国営放送の忠告なんだから守らねばと、たくさん食べたくさん眠り家でおとなしくしている善良な市民のわたくしです。
いいですか? 本当は走りたいんですよ、酷暑をいいことにサボってなんていないです。あくまでしぶしぶ自宅待機しているだけなんです。
けれども買い物帰り、走っている人を見かけてもまったくもってうらやましくならず、実際は自主的に走りたくなかった自分の真実の気持ちに気づいてしまいました。
まじで全然1ミリも走りたくないです。
でもここで走るか否かで差がつくのもわかっていて、「もうシューズじゃ差がつかない」って知ってる人たちは、トリッキーな帽子に頼ったりせずにコツコツ地道に走り込んで差をつけているわけです。
うわーもう色々負けてる! と思って、とっさに知らないランナーを羽交い締めしそうになりましたよ。

京都39.8度だったのに走ってる人いっぱいいました。
わたしは死なないだけで精一杯です。





2018年7月15日日曜日

富山でのワークショップ

いっぱつねんき と打ち込んでも漢字変換されず、不審に思って調べたら一念発起の間違いでした。暑くてぼーっとしていたわけじゃなく、普通に長年間違えていました。

お久しぶりです。
それではブログをはじめます。

酷暑の予報に一念発起、今朝網戸を作りました。
何がなんでもエアコン、扇風機を使わない計画です。
網戸のなかった過去の夏は、基本は窓は閉めっぱなしでした。蚊がいやだからです。
時々耐えかねて窓を開けてはまんまと蚊の侵入を許し、刺されまくった患部を保冷剤で冷やしてかゆみに耐えていました。つらいミッションでした。
やっぱり蚊よりも暑さの方が耐えられるなあと意思を強く持って、この夏も窓閉めライフを自分に課すつもりでしたが、蛇口からお湯が出てきたことに恐怖を感じてついに暑さ対策に乗り出しました。
網戸を作ることにしたのです。





















ホームセンターに網を買いに行ったのが昨晩。
色々あって、窓枠が割れたりもしましたが、悪戦苦闘の末、見事網戸が完成しました。


























朝から1日中窓を開けて過ごしていましたが、蚊に刺されることもなく、風が吹くたび幸せを感じることができました。

さらに、窓を開け放ってしまうと欲が出て、風の通りをより良くするため玄関まで開けることに。
ドアノブチェーン(麻紐)を新たに設置して、セコムっぽい雰囲気を出しました。




ここまで譲歩に譲歩を重ねて涼しさを追い求めて、なのに現在午後18時、室温は38度…!!!!!




網戸がなかったら死んでいたかもしれないです。
でも風さえあれば38度でもけっこう大丈夫でした。
今が冬だと思うと、今年の冬はあったかくていいなあと思えなくもないです。

あと、唐突なゴシップネタですが、ブロガーはあちゅうとAV男優しみけんの結婚のニュースに度肝を抜かれてしみけんの過去のインタビュー記事を覗いたら「体温より低い飲み物は身体を冷やすから絶対飲まない」っつってポカリをお湯で割っていて、なんか……。なんか元気をもらいました……。
わたしも網戸とか作って体冷やしてる場合じゃなかったかもしれないです。
今日から走るの頑張ります。


美術の活動ですが、来月、富山県美術館でワークショップなどをします。
すごくいい美術館です。9月からは展示もあります。
武内さんが今チラシを作ってくれています。
また詳細お知らせさせてください。

富山県美術館
8月18日(土) 14時〜15時半
ワークショップ「木炭を走らせろ! 石膏デッサン」
http://www.pref.toyama.jp/cms_press/2018/20180702/00025681.pdf


よろしくお願い致します。






2018年6月6日水曜日

個展のお知らせ・アウトでがんす

明日から東京で個展します。

テレビをテーマに、木版画、顔拓、のぞき穴おもちゃを展示しました。

月、火、水はおやすみです。お気をつけください。


若木くるみ個展
「アウトでがんす」

モリタカアートギャラリー(3331)
6月7日(木)〜24日(日)

<開廊時間 / Open hours>
木・金 / Thu & Fri 12:00~17:00
土・日 /Sat & Sun 12:00~18:00

休廊 / Close 月・火・水 / Mon, Tue, Wed

<お問合せ / Contact>
 TEL&FAX 03-3831-7327

<住所 / Adress>
 〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14
 アーツ千代田3331内 205a


武内さんが作ってくれた動画だよー!

2018年5月10日木曜日

マラソン完走記・後頭部ビジネスまとめ


武内です。
若木のブログが読みにくかったので、
リンクをペタペタ貼ってみました。
とりあえず、マラソンっぽいものを。
暇つぶしにどうぞ!
後頭部ビジネス始めました

後頭部ビジネスまとめ

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2017
スパルタスロン246km完走記 /ギリシャ
出発の日
スタート
ゴール後
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2016鯖街道ウルトラマラソン77km完走記

2017鯖街道ウルトラマラソン77km動画

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2016台湾横断マラソン246km
※2017年二人で246kmを完走
2018年二人同時ゴール(40時間41分)3位入賞

2016南横ウルトラマラソン108km<台南加油>

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2015スパルタスロン246km完走記

2015つなぎブロンズマラソン/ゲストランナー

2015南横ウルトラマラソン108km

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2014スパルタスロン+後頭部ビジネス

2014台湾333km+後頭部ビジネス

2014北京マラソン+後頭部ビジネス

2018年5月8日火曜日

関西ローカルじゃないテレビ

テレビ出ます。

5月10日
木曜 23:00〜23:40
フジテレビ
アウトデラックス


予告編


テレビ出るとかすごいと思っていて、毎回実際に放送されるまで信じられないのですが、今回は予告編があるおかげで信憑性があります。
ほんとに出るんだと思います。
箱根駅伝の方といっしょの回なのがひたすら恐れ多いです。

収録後はくよくよ落ち込んでいましたが、武内さんが「プロが編集するんだから面白くなるに決まってる」と自信たっぷりで頼もしかったです。
「相手はプロなんだから、面白くないもの放送できるわけないじゃん」っつって。
確かに〜!!
だから、絶対面白い今回のテレビですが、わたしに好意的じゃない方も、「現場は盛り上がってなかったんだろうな」と思いながら見ると楽しめると思います。

ちなみにテレビで着用したのはこちらです。























武内さんのワンピースだよ〜!


zozotown

ワンピース

「テレビで着用したのはこちらです。」ってモデルが言ったらバカ売れするはずのセリフも自分がやるとパッタリ売り上げ止みそうですみません。



ところで来月、個展「アウトでがんす」を予定しております。
タイトルからしてテレビに便乗していますが、内容は普通の版画展です。
タイトルだけ見て騙されて来てください。

それではプロの編集を信じて10日を待ちたいと思います。
わたしも早く何かのプロになりたいです。







2018年3月22日木曜日

テレビ

3月24日(土)

関西テレビ
ウラマヨ


13時からの番組に少しだけ出るようです。
出るのはほんの数分、本編とは別のコーナーです。

https://www.ktv.jp/uramayo/


吉田さんのこと尊敬しているので、ほんとに放送されるならうれしいです。


2018年3月5日月曜日

アートフェア参加のお知らせ

若木、告知です。

「アートフェア東京」というのが、大きくて有名なアートフェアなのですが、「じゃないほう」のアートフェアに参加します。


アートインパークホテルトーキョー
https://www.aipht.artosaka.jp/

2018年3月9日(金) 11時〜20時
      10日(土) 11時〜20時
      11日(日) 11時〜17時

パークホテル東京 26階、27階(受付25階)
当日券 1500円

部屋番号は2724、Finch Artsからの参加です。
後頭部に顔拓します。
会期中は在廊予定です。
よろしくお願い致します。


花粉の方おだいじにどうぞ〜!

2018年3月2日金曜日

ワンピース





春ですね!
春物衣料はいかがですか?
武内さんの描いた絵がワンピースになりましたよ〜!


ベーシックなデザインは老若男女におすすめです。
ゆとりがあるので足さばきもよさそうです。
風通しがよいのでランニングにも最適ですね!


ワンピース以外にもスカート、バッグもあります。
使える〜!

シャンブルドゥシャーム吉祥寺店では発売記念の個展『手さぐりの春』も開催されています。
ぜひ足をお運びください。

武内明子展『手さぐりの春』
3/2(金)→11日(日) 10:00~21:00
キラリナ京王吉祥寺(駅ビル5階)
◎コラボアイテムの他に絵の展示、販売もします。

chambre de charme × akiko takeuchi
全国のシャンブルドゥシャームで販売中!
ネットでも買えます(^o^)

2018年2月19日月曜日

告知 ひいな展

ここ何日か、体調がすぐれず寝込みました。

心因性の病でした。
つまり仮病でした。
寝たら治りました。

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倉敷で展示のお知らせです。
ひなまつりをテーマにした展示です。

ひいな遊美(あそび)展

2月24日(土)〜3月4日(日)
10時〜17時
会期中無休

松浦八重子
麻生知子
武内明子
若木くるみ


岡山県倉敷市玉島中央町1−6−21
遊美工房
090ー5378ー6675(安原)


会場は、新倉敷駅からバスで7分、歩いてでも行ける距離です。
24日、25日は麻生、武内、若木が在廊予定です。
皆さまあそびにいらしてください。
春が待ち遠しいですね。

2018年2月18日日曜日

ワタリドリ計画のトーク

http://www.taro-okamoto.or.jp/info/taroaward.html

川崎市 岡本太郎美術館で太郎賞のグループ展が始まっています。
本日18日午後1時半より、ワタリドリ計画(麻生知子、武内明子)のトークです。
よろしくお願いします。

2018年1月22日月曜日

展覧会などのお知らせ

あけましておめでとうございます。


山内龍雄芸術館でコレクション展が開催されています。
2月4日まで。

作品は、武内が3作プラス販売用の絵画を2作品、若木は1作品を出品しています。
よろしくお願い致します。

http://www.yamauchitatsuo.net/

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武内明子と麻生知子が結成しているワタリドリ計画が10周年を迎えました。
祝電を受け付けております。
よろしくお願い致します。

http://www.wataridori-keikaku.net/news.html


 祝電のお願い


2018年1月1日

2018年、ワタリドリ計画は結成10周年になります。
その10周年を記念して、2018年2月~4月に川崎市岡本太郎美術館で開催の 「岡本太郎現代芸術賞展」会場内で展示の形でお祝をすることになりました。

ワタリドリ計画を応援してくださるみなさんのお気持ちを電報にてお送りいただき 一緒に10周年のお祝をしていただけたらありがたく思っております。
どなたさまもご参加いただけます。
みなさまにお送りいただいた祝電が太郎美術館の会場を飾ります!
 祝電をお送りいただいた方には、お礼としてワタリドリ計画10周年記念の手彩色絵葉書をプレゼントいたします!

 電報 受付期間
2018年1月1日(月)-2月4日(日)

 電報 送付先
〒214-0032 神奈川県川崎市多摩区 枡形7丁目1−5
 044-900-9898
川崎市岡本太郎美術館 ワタリドリ計画 宛

 電報 展示期間
2018年2月16日(金)-4月15日(日)
「第 21回岡本太郎現代芸術賞」展会場内にて一般公開します。

お問合せ:ワタリドリ計画
090-6114-4380(麻生)
info@wataridori-keikaku.net






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ワタリドリ計画に便乗したワカキ撮り計画は5周年です。
武内さんが動画をつくってくれました。




みなさま今後ともよろしくお願い致します〜!