武内さんが絵の担当。
わたしが文。
充実した時間でした。
空港で過ごすのも悪くないです。
まずチケット取り間違えるのがいけないのですが、自分こそが元凶だという事実を忘れていたんです。
明け方、ベンチでうとうとしていたらうさんくさい外国人に何度も微笑まれ飴をもらいました。武内さんは寝ています。
「ねえねえあきちゃん、起きて。この飴大丈夫なやつ?」
危機管理能力が欠如しているわたしに対し、武内さんは勘の鋭い人です。
起こして見極めてもらいました。
外国人は怪しい方じゃなかったようで、疑ってすみません。
「あんたたちずーっといるね。」何時の飛行機か聞かれて、あなたは? と聞き返すと、彼も日にちを間違えた組でした。これから丸一日空港で過ごすそうです。
えー。馬鹿なんですか?
自分のことは棚に上げて笑ってしまいました。
武内さんの名言に、「『類は友を呼ぶ』じゃなくて、『友が類になる』だよね。」というものがあるのですが、おせっかいですが彼の友人が心配です。
彼はヨルダンとかシリアとか、そういう、ニュースでよく耳にする国にお住まいだと言います。
そこでわたしは、
「ワーは大丈夫なんですか?」
と問うたのです。ところが「ワー」が通じません。
「ワー?」怪訝な顔。
一生懸命巻き舌にしたりして、発音に工夫をこらして何度もチャレンジしました。
「ワー。ワル。ワール。……。」
通じません。仕方なく筆談。
「WAR」。
わかった。と彼が大きくうなづきました。
「ウォー!!」
ウォーだった……。
わたしは死ぬほど恥ずかしかったです。ウォーって、すごい初歩の英単っていうか、英語っていうかもう一般教養じゃないですか! スターウォーズだって「ウォー」じゃないですか! いたるところで耳にしているはずじゃないですか!
うわあああ! 恥ずかしいいい! 武内さんに見られた!!
かつて武内さんが「ベース」を「バセ」と読んだ時など、わたしは1ヶ月以上もしつこく笑いものにしたのです。それが今! ブーメラン! 自分に返ってくる!
そう身を固くしていたのに、帰国してからも一向に「ワー」の件で攻撃されません。「あきちゃんやさしいね。」こちらからそっと切り出してみました。
そしたら、「えっ」と驚かれ、「わたしもワーだと思ってたよ」だそうで、類友ここにありです。
人類、哺乳類、霊長類、飛びこえて友類。
明け方、ベンチでうとうとしていたらうさんくさい外国人に何度も微笑まれ飴をもらいました。武内さんは寝ています。
「ねえねえあきちゃん、起きて。この飴大丈夫なやつ?」
危機管理能力が欠如しているわたしに対し、武内さんは勘の鋭い人です。
起こして見極めてもらいました。
外国人は怪しい方じゃなかったようで、疑ってすみません。
「あんたたちずーっといるね。」何時の飛行機か聞かれて、あなたは? と聞き返すと、彼も日にちを間違えた組でした。これから丸一日空港で過ごすそうです。
えー。馬鹿なんですか?
自分のことは棚に上げて笑ってしまいました。
武内さんの名言に、「『類は友を呼ぶ』じゃなくて、『友が類になる』だよね。」というものがあるのですが、おせっかいですが彼の友人が心配です。
彼はヨルダンとかシリアとか、そういう、ニュースでよく耳にする国にお住まいだと言います。
そこでわたしは、
「ワーは大丈夫なんですか?」
と問うたのです。ところが「ワー」が通じません。
「ワー?」怪訝な顔。
一生懸命巻き舌にしたりして、発音に工夫をこらして何度もチャレンジしました。
「ワー。ワル。ワール。……。」
通じません。仕方なく筆談。
「WAR」。
わかった。と彼が大きくうなづきました。
「ウォー!!」
ウォーだった……。
わたしは死ぬほど恥ずかしかったです。ウォーって、すごい初歩の英単っていうか、英語っていうかもう一般教養じゃないですか! スターウォーズだって「ウォー」じゃないですか! いたるところで耳にしているはずじゃないですか!
うわあああ! 恥ずかしいいい! 武内さんに見られた!!
かつて武内さんが「ベース」を「バセ」と読んだ時など、わたしは1ヶ月以上もしつこく笑いものにしたのです。それが今! ブーメラン! 自分に返ってくる!
そう身を固くしていたのに、帰国してからも一向に「ワー」の件で攻撃されません。「あきちゃんやさしいね。」こちらからそっと切り出してみました。
そしたら、「えっ」と驚かれ、「わたしもワーだと思ってたよ」だそうで、類友ここにありです。
人類、哺乳類、霊長類、飛びこえて友類。