後頭部ビジネス

若木くるみの後頭部を千円で販売する「後頭部ビジネス」。
若木の剃りあげた後頭部に、お客さんの似顔絵を描いて旅行にお連れしています。


*旅行券の販売は現在おおっぴらにはしていません。*

2016年3月24日木曜日

マラソン合宿

1月末からのおよそ1ヶ月半、武内さんと京都で合宿をしていました。

目的は、走り込み。
3月12日、台湾で行われる南横(ナンハン)超級マラソンに向けた合宿です。

ナンハンは、2013年から、ふたりで毎年通っている大会です。
入賞したりリタイアしたり父親を巻き込んだりしながら、現地の方々の歓待がうれしくて、気づけば今年で4回目。

武内さんは今回、100kmマラソンに初挑戦。
わたしは前回の108kmリタイアのリベンジ。

エントリーしたのは確か11月でしたが、例年通り月間走行距離0kmを積み上げて、年越し。
1月、東京に行ったついでに試しに武内さんと10km走ってみたところ、ふたりともひどいありさまでした。
「やばいね。」
「ナンハン無理だね。」
「わたしはこれから練習するよ。しばらくうち来る? いっしょに走る。」

決定したマラソン合宿でしたが、不安もありました。
去年もナンハン直前の2週間、倉敷でふたりいっしょにいて、毎日練習するはずだったのです。だけど早起き出来たのは1度きり。しかもあまりにも走れずに5km喘いでやめました。連日おいしいものをたらふくごちそうになって、筋力の代わりに脂肪をたっぷりつけて、去年のナンハンは予定調和のタイムアウトでした。

明らかに「コツコツ努力タイプ」ではない我々がいっしょにいると、牽制し合ってしまうのでしょうか。真面目にがんばることがどうも馬鹿らしく思えてくるのでした。第三者からは「共依存」などと言われたけれど、確かに武内さんといると相乗効果でふたりともだめになる気がしました。わたしはメンヘラだし、だめな自分を嗤ってほしくなるというか……。結局、だめな自分のことをちょっと好き、というのが良くないんだと思います。

しかしわたしはスパルタスロンを完走したことで自信をつけました。「わたしはメンヘラではない」という自信。論理的思考では全くありませんが、「スパルタスロンを走りきるメンヘラなんていないよね? いない。」というのが自信の根拠です。「いいのあきちゃんつっこまないで。」
太字で書きます。
わたしはメンヘラではない。

そろそろもう、大丈夫じゃないかなと思いました。
大会まで1ヶ月半、完走できるようになるまではギリギリのラインです。
コツコツ派じゃないわたしたちでも、付け焼き刃的トレーニングならきっとできる。
去年はできなかったけどできる。ふたりいっしょにいてもできる。ふたりいっしょにいるから、できる。できないのならねつ造する。