後頭部ビジネス

若木くるみの後頭部を千円で販売する「後頭部ビジネス」。
若木の剃りあげた後頭部に、お客さんの似顔絵を描いて旅行にお連れしています。


*旅行券の販売は現在おおっぴらにはしていません。*

2016年4月1日金曜日

午前0時0分

3月10日、れいちゃんの中国語監修のもと、武内さんは真剣な顔でフェイスブックの記事をつくっていました。
武内さんの中にも激しい葛藤があって、でも「やる」と今度は本当に決めたようでした。

『公開する』を押すのに大きな覚悟を要することはわたしにも想像がつきましたが、「うええ、公開するまであと3時間だ」「1時間45分」「17分」。会話の端々で細かく刻んでくるカウントダウンがうざかったです。

3月11日、午前0時0分。

「『公開する』!!」
エックスデーを迎えるみたいな悲壮さでついにボタンを押した武内さんの勇姿を、見届けたところでわたしはせいせいして「じゃあね」。就寝しました。

ドミトリーのベッドで瞬時に寝入ったわたしは、明け方スマホを手に取りました。武内さんのフェイスブックが幻になっていないか、見てみました。
シェア30件! すごい。こそこそ起きてトイレに行ったりお茶を飲んだりしている間にもシェアはどんどん増えていきました。

「あきちゃん起きてる? シェアすごいんだけど。今88件とか。」
「はっ? そんなわけないよ。見るとこ間違えてるんだと思う。(スマホ見せる)ほ、ほんとだ……。」

反響の大きさに武内さんは怯んでいましたが、わたしは無邪気に喜びました。作品の手応えがあって、素直にうれしかったです。
それから、絶対完走しないとと思いました。
すっかりパフォーマンスメインになってるけど、本番のマラソンを完走できなければ、今プラスになっている全部がマイナスに転がってしまう。シェアの数も、イイネの数も、もらった反響のすべてがそっくりそのままマイナス評価になる。「あいつら格好だけじゃねえか」っつって、逆効果です。
…炎上? 炎上! こわい! でもわかんないたのしそう!
ネガティブを通り越すとやけっぱちの浮かれ気分がやってきて、爆発的に増えていくシェアの数を、もっと、もっとと思って見ていました。