後頭部ビジネス: エンタメ鑑賞② あきさん中国雑技団を観る

小寺あきさん、去年も六甲に来てくださいました！

風で飛んだ風船を拾ってくださった気がするのですが…気のせいですか？

話は変わりますが、先日スマホをなくした結果、バックアップのとれていなかった北京マラソン以降からタイ旅行まで、スマホで撮った写真がなくなります。武内さんのカメラは一眼で扱うのが難しいので、他の方に自分たちの撮影をお願いする時なんかは結構スマホで撮っていました。悔やまれます。

あきさん、写真喪失後の第一後頭部になっちゃってごめんなさい！！

写真がないってことは現実も、なかったことといっしょだからな。

絵を…絵を描いたらいいのかな…。

マラソンのあとは、地下鉄を乗り継いでホテルへ戻り、シャワーを浴びてあきさんの顔を描きました。

マラソンの後だからと言って、じゃあ今日は休もうか、とはなりません。

貴重な北京の夜は鑑賞会に当てます。

筋肉痛に苦しむ武内さんを率いて、夕刻ホテルを出発しました。

武内さんが、お父さんほんと元気だよ並の６０歳ってこうじゃないよ。と何度も首を横にふっていました。父はそれに気を良くしてか、観劇の後はホテルのプールに行くと言ってガイドさんを驚かせた。

目的地は朝陽劇場です。

これは、朝陽劇場の隣の何かの博物館です。

入場料がいるようなので、ちゃんとした博物館ぽかったです。

ガイドさんが、劇場の隣のおいしい駄菓子をおごります、と言ってくれて、列に並びました。

揚げたモチモチの皮の中にあんこが入っている下品な食べ物で、わたしと父はとても好きな分野のですが、しょっぱいものの好きな武内さんは眉をひそめていました。

購入するのに時間を要し、開演時間ぎりぎりです。

なのに、わたしたちがちんたらしているのはどうせまた写真やビデオを撮っているからだろうとイライラする父に、ちがう、武内さんは激しい筋肉痛のせいですばやい動きができないのだと勝ち誇って伝えました。この時わたしと父の仲は険悪であった。

開演に間に合いました。

わたしは腹立ちまぎれに揚げたての甘い爆弾をむさぼった。

包装紙の上からでも指がテカテカになる強力にオイリーなデブ食を、武内さんに一口強制的に食べさせてあとは仕方なく引き受けました天国でした。

テカテカの指で後方にピース。

ホワッチュアネーム、と聞かれて、誇らしく「アキ！」と答えました。

雑技団は椅子重ねから軟体ショーに移り、すごいなあすごいなあ、テレビで見たことあるやつだあと思って興奮しましたがじき慣れた。

不安定な足場で、お椀を頭でキャッチする芸がすごい技術だけどくだらなくて共鳴しました。

それから、変面と言って、小泉純一郎のお気に入りの芸（ガイドさん情報）があって、地味だなと思っていたら素晴らしかったです。変面という名の通り、お面が一瞬で様変わりする技なのですが、どうなっているんだかしかけがてんでわからず、ググって調べなきゃと思いましたが中国ではネット規制されているせいでグーグルが使えないのでした。

わたしが変面の技術を手にいれたら無敵だと思った。

後頭部変面ができたら、父やガイドさんを待たせることなく一瞬でお客さんをチェンジできます。

それから、ボーイズラブ風の共感しづらい演目があって、かわいい女の子がたくさん出てきた時には待ってましたと思いました。

この子たちにも、センター争いとかあるんだろうなと思うとそれだけでいてもたってもいられないほど切ない気持ちになります。あでやかな衣装を身にまとって可憐に舞う彼女たちのアクロバットな自転車乗りには目を見張るばかりでしたが、履いているタイツのボーダーがシマエビに見えてからというもの、途端に集中できなくなった。エビの盛り合わせ…。