後頭部ビジネス

若木くるみの後頭部を千円で販売する「後頭部ビジネス」。
若木の剃りあげた後頭部に、お客さんの似顔絵を描いて旅行にお連れしています。


*旅行券の販売は現在おおっぴらにはしていません。*

2014年11月14日金曜日

涼子さん泳ぐ。



涼子さん
淳子さん

涼子さんと淳子さんと、連盟で写真を送ってくださったのですが、どちらが涼子でどちらが淳子だかわからず、一か八かで五割の確率に賭けて正解しました。
間違っていた場合は切腹するつもりでしたが、涼子も淳子も漢字が似てるしどちらでも気づかれなかろう、といういい加減な考えも実は少しありました。
とにかく合っていて良かったです!

顔写真は後頭部ビジネス初、ぼかし加工での公開です。
武内さんと、顔出しが嫌で後頭部ビジネスに写真送ってくれてない人もいるかもね、早く涼子さん淳子さんアップしたいね、と話していたところでした。
顔写真はアップする時に目線を入れたりも出来ます。
似顔絵がすごく似てしまう場合もありますが、似ているかどうかはご本人にしかわからないから…。どうぞ安心してご参加ください。

涼子さん、描きました。
にゅっとつかめそうなあごになってしまいました。

慌てて削ります。
後頭部だと整形がらくちんです。

キャンバスは大きく使え、という受験絵画の教えが染み付いているせいで、ついあごが長くなる傾向に…。気をつけます。


マラソンの後の積極的疲労回復として、プールでひと泳ぎすることになりました。
ホテルにプールがあるなんて! 生まれて初めての体験です。…って書いてからつい最近、ギリシャでもホテルのプールで遊んだことを思い出しました。
でも、屋外プールだったので、イメージは全く違います。


プールにいた先客は父だけでした。我々の貸し切りです。

父は、京都に越してきたこの春からプール教室に通っています。
息継ぎができない父は、過去にも幾度か泳ぎを習ったそうなのですが、いずれも成果はなかったとのこと。

別に暇なんだし好きなだけプール行けばいいと思うけど、なぜそんなに泳ぎたいのか? トライアスロンの願望でも?

素朴な疑問を口にすると、「だって溺れてる人がいた時に助けられるしょや」と、徳の高い願いをはにかみながら答えていた。

わたしもずっと息継ぎができなくて泳ぎは諦めていたのですが、3年前マラソン練習のついでにプールに通い出して、ある日突然泳げるようになりました。
ただしわたしの動機は父のそれとは真逆で、「自分にひどい仕打ちをした人が溺れている時、黙って冷ややかに見過ごしてやりたいから。」です。
「泳げないから助けられなかった」のと、「本当は泳げるのに助けなかった」のとでは、結果が同じでも罪の重さが比較になりません。重罪を犯してまで、復讐の旨味をしゃぶりたいです。

父とは、本質的に、人としての格が違うんだよなあと思う。残念です。


泳ぎの得意な武内さんは、お父さん教えてあげますよ〜、と筋肉痛をこらえてにこにこしていました。


恥ずかしいので顔写真はぼんやりで、とお願いされていた涼子さんに倣って、体もぼかしました。自分のためにも…。

水は冷たく、ギリシャのプールを思い出しました。







寒い。
こらえ性なく、すぐに水から上がる決意を固めます。

父はビート板を使って、一心不乱にバシャバシャ続けています。
立派だなあと思うけど、なんか…。

なんか、北島康介とか。全然練習しなくてももともと泳ぎの天才だったであろう人もいる一方で、真面目に努力してもなかなか成果の顕われない人もいて、最終的に目標が達成できるのなら素晴らしいけど、泳げないまま人生を終える可能性も高いとかかなしいんですけど。わたしは父の寿命が心配です。

向き不向きって大事なんじゃない? と思う。
自分の適正を見極めて、もっと伸びしろのある箇所を伸ばしたほうが有意義な人生を送れるのでは…? 
でもそれは、マラソンを諦める時を思って用意した、自分のための言い訳のようにも思うし、父のプールだって実は「練習してるふり」だけで、本当は武内さんの水着目的かもしれないしね。



サウナも発見。
ぬくもりを余すことなく享受しようと、冷えきった体をあたたかい床面に横たえました。
 

赤いライトに照り映える、焼けた肌と分厚い太ももに見覚えがあったらしい武内さんが、「北京ダックだー!!」と会心のいじりをしてきて傷ついた。
←コレ

拗ねてバスタオルをこねくりまわし、水中眼鏡と水泳帽とをかぶせたら生首ができました。

カメラの画像整理をしていた武内さんが、顔を上げた瞬間に「ぎゃあ!」と仰天していてうれしかったです。


サウナはぬるくて、寒気は抜けきらず。

涼子さん、夕飯、何がよいですか? 
早く、早くあたたかな室内へ…。

お鍋にしました。

武内さんの好きなラム肉です。

ツアーにはあらかじめ食事が組み込まれているせいで、どんなにおなかがいっぱいでも毎食、問答無用にたっぷりのご飯が供されます。食事は残すのが中国のマナーだと何度も聞かされているのですが、もったいなくて毎回限界まで食べるため、北京に来てからというもの、ずっと満腹で苦しいです。

マラソンのおかげで自由行動だった今日、おなかがすく感覚をようやく思い出せました。

日本ではいつもあんなに食べ放題を熱望していた自分が、「おなかがすいたから食べる」というシンプルかつ健全な毎日を恋しく思い返すとは…。

ずらりと整列した調味料をブレンドして、オリジナルのタレをつくるのもたのしかったです。

父は面倒なタレシステムに途方に暮れて、武内さんにイケてる組み合わせをレクチャーしてもらっていました。

わたしはわたしで欲張ってブレンドしてしまって、ごま×ピーナッツ×パクチー×変なオイル×オイスターソース×……。把握できないほど謎の掛け合わせになりました。それでもちゃんとおいしく出来てしまって、腕がいいのかそれとも味覚が終わっているのか。


武内さんのフルマラソン完走祝いだからと高級そうなお店に入ったつもりだったのですが、店員さんは派手に私語を交わし、隣席で賑やかにまかないを食べています。
マナーがなっていないのではないか。
少し不服そうな父に、武内さんが「中国ではこれが普通だよ。これが中国の文化です。」きゅっと微笑んでいてかっこよかった。

プールとシャブシャブとかいう北京要素の薄い旅になってしまいましたが、旅上級者は旅行先においても日常の感覚を忘れないのである。ということにしておいてください。

涼子さん、北京での健康なひとときをありがとうございました!