後頭部ビジネス

若木くるみの後頭部を千円で販売する「後頭部ビジネス」。
若木の剃りあげた後頭部に、お客さんの似顔絵を描いて旅行にお連れしています。


*旅行券の販売は現在おおっぴらにはしていません。*

2014年12月10日水曜日

続リンダさん

車の窓ガラスには雨粒がびしゃびしゃと打ち付けています。
タイは今雨期だから毎日こんな感じ、とのこと。エブリデイ? オーノー。眉が下がりました。

ガイドさんに教わったタイ語のメモです。
サワディーカー、こんにちは。
コプクンカー、ありがとう。
に始まり、おっぱい大きい→ノームニャーイとか、おならくさい→トッドメーンとか、修学旅行生の悪のりっぽい単語を訊いてみるとガイドさん大爆笑。すごくたのしそうで見ているこちらがうれしくなりました。ひたすらたのしい時間でした。たまにこういうことあるよな、と思う。たまに、全然予期していなかったところで完璧にたのしい空間が生まれることがあって、それが後頭部のリンダさんを中心として起こっている奇跡を思うと涙が出そうでした。バンコクの渋滞のワゴン車が幸せな笑いの渦に包まれていることを、ブラックリストのせいでパスポートをつくれないリンダさんとも共有できたらいいなと思いました。

ホテルのフロントでも後頭部はうけました。タイいい国だな。

荷物を置いて、ホテルのすぐ目の前に並ぶ屋台を探検。

外は小雨で蒸し暑く、ウインドブレーカーの中身は汗びっしょりです。
全然読めないおもちゃみたいな文字もうれしいし、何をかもが目にあたらしくて、タイだタイだ! と興奮しながら歩きました。


パクチーのにおい、


メットなしのバイク、

青いバナナ、

雑に盛られた商品、

トゥクトゥクと呼ばれる乗り物、

お裁縫やさん、

床屋さん。

カット80バーツ(約240円)…、安い。


麺を頼みました。半透明の平たい、お米の麺だと思う。
ひとつ25バーツ(75円)くらいです。

カメラを向ける武内さんに気づくと即、

後ろを振り返って後頭部を見せる癖がつきました。

奥に見えるキャベツのようなものは丸めたウインドブレーカーです。
寒いところならば厚着できるので貴重品を隠す場所に困らないのですが、薄着だとポケットが限られるため苦労します。

氷に穴があいているのがおもしろくて、撮って撮ってとはしゃぎましたが、最近行った台湾でも氷は同じ穴あきでした。恥ずかしかったです。
こちらでは氷と穴はセットが一般的のようです。

ふたりとも北京マラソンによる喉の痛みはまだ健在で、げほげほが続いています。
黒糖しょうが湯に浸かった豆腐のようなものを買いました。
飲料もビニール袋に入れて販売される無防備さに驚きました。針でつついたらピューってなるじゃんと思って、テロ心が芽生えた。

予想に反して甘くなくて、わたしは不服でしたが武内さんは満足気でした。

何をしたわけでもないのにふたりとも疲れていて、特に前日夜行バスで移動だった武内さんはすぐに眠りにつきました。珍しいことなので書いているだけで、普段は断然武内さんのほうが夜更かしです。
武内さんの寝静まったホテルでわたしはクジ作り。
ポテトの表面がオイリーなのでマジックがなかなかのらず苦心しました。
ポテトスナックはキャンバスには不適切です。
武内さんが起床したらがんばりを誉めてもらおうと思ってクジを広げっぱなしで寝たら、翌朝、湿気を吸ってぶよぶよになったポテトが恨めしげにしていました。
後頭部の、暑さと湿度との戦いもこれから始まるのでした。


リンダさんと、思い出深いタイ上陸をともにできてたのしかったです。
ありがとうございました! 
おやすみなさい。