後頭部ビジネス

若木くるみの後頭部を千円で販売する「後頭部ビジネス」。
若木の剃りあげた後頭部に、お客さんの似顔絵を描いて旅行にお連れしています。


*旅行券の販売は現在おおっぴらにはしていません。*

2016年5月13日金曜日

台中

飛行機は定刻通り着陸しました。
倫の住まいは台中で、これから電車で移動するとのこと。
「わたしたちも明日台中に行くよ! スタートが台中でね。」
翌日のお昼に台中駅で待ち合わせる約束をしました。「また明日!」の挨拶でお別れできるのが子どもの頃みたいでした。

空港には桃園に住む知人が迎えに来てくれました。
海外で右往左往する、旅の醍醐味を一切味わうことなく、無事にお宅に送り届けていただき安眠を貪りました。

おはようございます。
今日の衣装を、武内さんがショップ店員みたいにきれいに畳んで、悦に入っていました。

そして剃髪。

衣装を着用し、朝ごはんをごちそうになりました。お母さんの自然な反応に心やすらぎます。


豆乳に砂糖を入れたい……と遠慮がちに申し出ると笑われました。
だけどこの時学んだ、砂糖=ティエンダーという中国語が、後のマラソン大会でとても役に立ちました。

後頭部はどんな表情にするか悩んで、完成にちょっと時間がかかりました。

桃園駅まで知人のお父さんが送ってくれたのですが、渋滞で車が動かず到着がギリギリに!
慣れない券売機でチケットを焦りまくりながら買い、ホームはどっちかまごつき、エスカレーターをダッシュで駆け下りると目の前をゴーッと発車する新幹線……。

新幹線乗り過ごしました。

武内さんがワイファイを見つけて倫に連絡を取ってくれ、一本列車が遅くなる旨、伝えられました。

到着!
台中!

目立つ服装の我々はすぐに改札で見つけてもらえました。
倫と合流し、3人でお昼ごはんを食べることになりましたが、驚くべきは、台中駅構内の飲食店がすべて日本にあるチェーン店だったこと。大げさではありません。すべてです。


左上から羅列しますね。
「まいどおおきに食堂/大戸屋/ヤマザキ/寿司エクスプレス/丸亀製麺/モスバーガー/ロイヤルホスト/スターバックス/セブンイレブン/ファミリーマート/マクドナルド/ミスタードーナツ/バーミヤン/サブウェイ」

ハー!!
どれも気乗りしないー!!
「なんで?  日本食食べたいでしょ?」と何度もきいてくる倫に、「ここ台湾だよ!?  台湾食がいいに決まってるじゃん!」と何度も言いましたが全然理解してもらえず、倫の日本愛が強過ぎました。

優柔不断の末、結局この食堂に。

肉じゃが、だし巻き、エビフライ、春キャベツ、おひたし、きんぴら、炊き込みご飯等。

ラインナップは見事に日本メニューだったけど、味付けは日本よりずっと激甘でした。同じチェーン店でも各地で味に特色があることがわかりました。

倫に写真を撮ってもらいました。
武内さんのフェイスブック活動の宣材写真です。
ふたりの腕のラインがつながるよう、倫の細かな指示のもと、台湾らしいかたちの一枚が撮れました。

段ボールの木馬

黒色のベンチは焼けるような熱さ

せーの!


スタート会場のホテルまで送迎してくれるシャトルバス(カー)は貸切でした。乗り込んで、じゃあねー!ありがとねー!!  倫に大きく手を振ろうと外を見たら、倫が後部座席に乗り込んでいる……!?

 えっ?  倫!?  家、こっちのほうなの……!?