後頭部ビジネス

若木くるみの後頭部を千円で販売する「後頭部ビジネス」。
若木の剃りあげた後頭部に、お客さんの似顔絵を描いて旅行にお連れしています。


*旅行券の販売は現在おおっぴらにはしていません。*

2016年5月8日日曜日

あひる屋さん


雨です。


台東マラソンの後、高雄へ列車で帰りました。
前の座席の人の服のプリントが変わっていて、隙間から覗くいくつもの目にそわそわしました。
わたしの後頭部の目も、軽犯罪の抑止力に効果が期待できないかと思いました。
(防犯の仕事ください。)

高雄に着く頃には雨は小降りになっていました。
台湾は屋台が多いせいか、都市の大通りの歩道にはだいたい天井がついています。雨でも傘いらずで助かります。

以前れいちゃんに連れて行ってもらった豆乳と紅茶が飲み放題(無料サービス)のお店にまた行きたいと熱望。地図で調べてみると、宿から約2km。散歩にちょうどいい距離です。
しかし目的地に近づいてからなかなかお店が見つからず、行ったり来たりして途方に暮れました。なんとか辿り着いたときのよろこびはひとしおでした。


料理が運ばれてくる前に豆乳でおなかがいっぱいになってしまいましたが、「限界を迎えてからが勝負」というウルトラマラソンの基本を思い出し、ごはんもおいしくいただきました。
打ち上げという名目でたくさん食べられてうれしかったです。

そしてその翌朝も、台湾最後の食事だからと言い聞かせてたくさん食べました。3週間後、すぐまた台湾に来る予定があることは忘れたふりをしました。



後頭部が寒かったので、腹巻きを頭に巻くと刈り上げが自然に隠せることを発見しました。
正面から見ると「自分探しのインドかぶれ野郎」みたいですが、実際ずっと前からインドすごく行きたいのでぐうの音も出ないです。

雨の道路に立ち尽くす、ゴワゴワした毛並みの犬。
ゴッホの筆致のような荒っぽいうねりと、しっとりした雨音とが旅情をそそりました。雨の台湾もよかったです。

その後スーパーへ。
最近漫画を描いたこともあり、無意識に棚の消失点を探してしまいました。
効果線をバックにしたたくましい踏ん張りを見せました。

搭乗の際は、お土産を買い過ぎて少し重量オーバーしてしまい、両ポケットに黒糖を1Kgずつ詰め込んでクリアしました。武内さんにも協力させたので、ふたりしてパンパンにポケットを膨らませて自爆テロ班っぽかったです。



-----------------------------------------------------------------

高雄駅から空港までは地下鉄で15分ほど。交通費も100円程度と格安なので、高雄空港はとても便利です。
高雄でわたしたちがいつも泊まっているのは「あひる屋」さんという、日本人がオーナーのゲストハウスです。
武内さん曰く、「台湾の他のところと比べて格段にきれい」だそうで、掃除が行き届いており、内装は無機質すぎずそれでいて個性も強すぎません。
わたしたちはドミトリーに泊まりましたが、ダブル部屋も個室もあります。
あひる屋さんの隣はセブンイレブンで、ななめ向かいにはとてもおいしい朝ご飯のお店(夜も)があります。
最近はイリーガルなゲストハウスが乱立していて経営が大変だとおっしゃっていました。合法でやっているあひる屋さんはちょっと苦しいそうです。
高雄駅から歩いて行けるし(地下鉄だと2駅)、とにかく便利なあひる屋さん、おすすめです。