後頭部ビジネス

若木くるみの後頭部を千円で販売する「後頭部ビジネス」。
若木の剃りあげた後頭部に、お客さんの似顔絵を描いて旅行にお連れしています。


*旅行券の販売は現在おおっぴらにはしていません。*

2015年3月18日水曜日

チョンダラーさんとのひと時


チョンダラーさんです。
男の人かなあ、女の人かなあ〜とぼんやりしたことを武内さんに言っていたら、何言ってんの男でしょ! と一蹴されました。
でも髪長いよ。
食い下がろうとしましたが、パネルなので髪はデフォルトだったということに自ら気づきました。


出来た。
元よりも奇怪な顔になりました。
でも名前がチョンダラーだし、この顔は似せなくてもいいやつ(当社比)なので、武内さんがプレッシャーなく楽しんで描いているのが後頭部からも伝わってきました。


どん!

朝の散歩に出かけると、資料館がありました。

チンギスハーン先生がいます。

館内にいるのはマネキンだけで、あとは無人でした。

わたしはこのタペストリーがとても好きでした。

中央をまるく抽出すると、人の顔に見えるんじゃないかと思いました。

実際やってみるとそうでもなかったです。



地方の資料館に来たみたい! 
農具や武器のひとつひとつに目を奪われます。
自分にとってはここは「台湾の資料館」なのですが、台湾の方からしたられっきとした地方の資料館なんだろうなあと思うと、今いる場所が自分の日常から近いのか遠いのかよくわからなくなる感じがしました。

アマチュアイズム全開の写真展にも郷愁を誘われました。
イメージの中の「地方の資料館」が完璧に現実になったような場所でした。
文化っておもしろいですね。


武内さんは、以前台湾の友人に「『きもちいい』って普通の時も使っていいの?」と聞かれたことがあるそうです。
どういうことかというと、台湾の人はだいたい日本のAVをみるんだそうで「きもちいい」の他にも「すごい」「かわいい」などの日本語を知っているのは台湾ではあるあるネタだそうでした。こんなふうに日本文化が息づいているとは知りませんでした。
ちなみに、「すごい」は台湾語だと「リーハイ」。マラソン大会中にも頻出する単語です。
「かわいい」は「クーアイ」。
「きもちいい」は習ったけど忘れました。走っているときにほとんど不要な言葉だからです。むしろ「きもちわるい」のほうが知りたいです。

あと、レース中、やたら「イチバン! イチバン!」って言われたんだけど、全然一番じゃなかったんだけど、もしかしてイチバンもAV用語? と思って混乱した。

それから、なるべくあるあるっぽい卑猥そうな言葉を選んで武内さんに「○○とかも言う?」と聞いたら「いつの時代のAVだよ」と嘲笑されました。

時はクリスマスで、至る所が赤色の飾りで彩られていたのですが、角以外はどこもトナカイに似ていない珍妙な動物にも投げやりな装飾がされているのが、かえって体をみすぼらしく見せていました。ナチュラルなままだったら性別を感じさせずに済んでいたはずのトナカイが、髪飾りのせいでコスプレしたブスな老女みたいになっていると思いました。

朝食。
今日は今までよりもランナーの数が多いです。

スタートの9時まで時間があるので、ショベルに乗ったりして遊びました。
自然がいっぱいです。

動物園もありました。

ダチョウが平野レミみたいな声で鳴いていました。

けっこう獰猛な顔をしており怖かったです。
チョンダラーさんにのっとってダチョウにチョンチョン戯れようと思ったのですが、ふわふわしてみえる毛は実はタワシのようにツンツン尖っていて、ガードが堅い感じでした。

牛もいました。

おっぱいのポーズです。

角も立派でした。
動物園の名前は「親子動物園」と言って、内容の薄さを「親子」という言葉でまんまと微笑ましい空間に押し切っていました。
ただ、自由度が高いせいか確かに動物園特有の寒々しさはありませんでした。

顔見知りになったボランティアの方たちと、しばし談笑をしてホテルに戻りました。

…資料館行ったじゃん?
動物園行ったじゃん? 
ごはん食べたじゃん? 
もうエピソード、いいんじゃない?

ということで、これからわたしはチョンダラーさんの後頭部で走るはずでしたが急遽、描き換えることに!!
力のこもった描写だったので名残惜しいような気もしましたが、チョンダラーさんのこの顔だと周りのランナーびっくりしちゃうんじゃないかと少し心配でもあったのでした。


親子動物園の動物たちにこの顔でさんざん威嚇できたし、と言い聞かせて、泣く泣くチョンダラーさんにお別れしました。
チョンダラーさんのすごい顔面力で気分も一新されました!
ありがとうございました!!
これからマラソンがんばります!