帰国の日、わたしたちの飛行機は夜出発する便ですが、ホテルの部屋は午前中にチェックアウトしなくてはなりません。朝、これで最後になるホテルのバイキングを、胃に3食分貯蓄する勢いで食べました。
それでも夕方頃にはおなかがすいて、あきちゃんがエイドに預けた補給食の残りなどをせっせと片付けました。
なんかあきちゃんけっこう変なもの預けてた。賞味期限切れのくりまんじゅうとか。
なんかあきちゃんけっこう変なもの預けてた。賞味期限切れのくりまんじゅうとか。
わたしは前々からサプリや機能性食品の素晴らしさについていけずに完全に時代から取り残されているのですが、科学や技術が肌に合うか合わないかって、人によって様々じゃないかなあと思いました。
例えばメロスは、どんなハイテクアイテムを使ったとしても、友だちの命がかかっていなければやっぱりあんなに速くは走れなかったと思うんです。メロスに必要だったのは、栄養補助食品でも高機能ウェアでも最先端シューズでもなくて、「友だちが待ってる」っていうただその一念だけだったはずだから。
……でも、友だちの存在に加えてサプリとかもあったら、もしかしてもっと楽に走れたかもしれないですよねーメロス。
だからわたしも、キャラじゃないとか言ってないで、この時代だからこそ得られるありがたい恩恵にもっとすがるべきなんじゃないかと思いました。非科学的な、説明できない人間のパワーを信じるのもけっこうだけど、進化した文明を頭ごなしに否定するのもそれはそれで謙虚さに欠ける気がしてきました。
なんかメロスの話が全然生かされない結論になってしまって、書きながら当惑している自分です。
実を言うとちょっとうらやましかったんです……、今回、まわりの方のちゃんとした装備が。