後頭部ビジネス

若木くるみの後頭部を千円で販売する「後頭部ビジネス」。
若木の剃りあげた後頭部に、お客さんの似顔絵を描いて旅行にお連れしています。


*旅行券の販売は現在おおっぴらにはしていません。*

2017年11月16日木曜日

眉毛

帰りの飛行機では、前の席に座っているスパルタ参加者の日本人になつき倒しました。

ローガンとか、ガーディアンズオブギャラクシーとか、おすすめした機内映画を観てちゃんと感想もくれるところがうれしかったです。
けれども字幕なしでご覧になっていたので、これは大変だと思って親切心で日本語設定のやり方を教えてあげたら、申し訳なさそうに「わざと」って言われて赤っ恥でした。
「英語全然できないって言ってたじゃないですか……!」猛抗議した。
原語で映画観るって、それは、「英語できる」って言うんですよ……!!

しかも、眉毛が下がっているからという理由で、「○○ちゃん、○○ちゃん」と下の名前で馴れ馴れしく呼び腐っていたのですが、なんかよくよく聞いてみたらめちゃくちゃ速い人でまた引いた。「げ〜。」と思いました。

「そのようなすごい方だとは存じ上げずに失礼な口を叩いて申し訳ありませんでした」と馬鹿丁寧に謝罪したら、「いや…。今年の大会は涼しかった。涼しくなるってわかった時点で、もっとつっこんでいかなければならなかった。全然勝負ができなかった。もっと上位を狙えたはずだ。自分はこの結果には満足していない。」みたいなことを真顔でおっしゃられて、「え、そんなアグレッシブなこと言います?」と思った。「え、その眉毛で……?」

なんか、眉毛が下がっていても向上心を燃やしていいんだなあと思ってびっくりした。
わたしも、同じ下がり眉を持つものとして、どこかで自分に自主規制をかけてしまっていたんです。「いや〜、どうせ眉毛下がってっからな〜。この眉毛で速くなれるわけないっしょ〜。」みたいな。
でも、かなしい眉毛の人でもこんなに速く走れるんだ! その上、まだもっと速くなるつもりでいる…!!!!! って、脳天カチ割られるぐらいショックを受けました。

能力とは、顔で決まるものだと思っていました。マンガやアニメで、眉毛下がってるキャラが運動神経よかったためしなんてない。眉毛下がってる輩はいつだってへっぽこです。
自分も、かみさまが最初に決めたスケッチ通りに、なよなよした個性で生きていくしかないと思い込んでいました。

でも、そんな足かせに嵌らなくてもよかったみたいです。
強気で結果求めてもいいんだと知った。
希望をありがとうございました。