後頭部ビジネス

若木くるみの後頭部を千円で販売する「後頭部ビジネス」。
若木の剃りあげた後頭部に、お客さんの似顔絵を描いて旅行にお連れしています。


*旅行券の販売は現在おおっぴらにはしていません。*

2017年11月18日土曜日

できることしかできない

大会前夜8時間、しっかり寝たのになぜ本番ではあんなに眠くなったのか、原因を突き止めたくてあれこれ考えています。
本番1ヶ月前からの睡眠不足が蓄積されていて、それが祟ったんじゃないかと推測しているのですが、甘いですかね〜。

今年は秋が来るのが例年より早く、急に涼しくなった感じがありました。
夏場、暑くてなかなか思うように距離を踏めずにいたのが、秋になって気温が下がった途端気持ちよく走れてしまって、……しぶしぶ認めますね。走るの好きだったんですよ……。秋……。

それで、変なタイミングで走るのにハマってしまって、なんかむちゃくちゃ練習してました! 今にして思えば!
いやいやいやいや、別に、がんばったとかじゃなくて、ほんとに好きで走ってて、で、その状態に入るともう、ちょっと歯止めがきかなくなっちゃうところがあって、……極端な性格の欠点で。
……す、好きっていうかもう、強迫観念? 走っていないと不安になるのでした。これで練習足りてんのかなとか思うと落ち着かなくて、やればやるほど中毒みたいになってしまって。やってもやっても物足りない。練習できてる気がしない。常時不安。

それで、スパルタのこと考えてはそわそわして、そしたらあんまり寝られなくて、でも武井壮が前、「すぐ寝つけないのは死ぬ気で追い込んでないから。」「疲れきっていれば布団入った瞬間に寝られる。」みたいなこと言ってた気がするし(妄想かも)、「そうだよ! 追い込みが足りないから寝られないんだよ!」といきり立って夜通し走っては(昼寝はしてる)、「ねみーよふざけんな。……でもやめられない」みたいな。ランニング依存でした。

軽い依存症と軽い強迫観念と軽い不安障害を併発し、躁状態でラリってるから毎日充実してはいるのですが、そこで犠牲になったのが睡眠時間でした。
たぶんブラック企業で働く方とか、ブラックまでいかなくても普段普通に多忙にされている方は、もっと過酷な睡眠スケジュールで日々サバイブされているのでしょうが、元来なまくらな自分には負荷がありすぎたんだと思います。

練習に取り組むのが遅いっていう自覚もあったから、そのぶん短期間でなんとかしようとして、結果一時的な睡眠不足に。

楽観的なあきちゃんと反対に、わたしはどうも悲観的になる傾向があって、なんでもかんでも「がんばれなかった」にしてしまう。がんばれたところより、がんばれなかったところに目がいく。自分のままじゃだめだ、自分以上にならなくちゃと思う。自分の可能性に対するうぬぼれが強いんですね。そのため、全部が全部、「できることしかできなかった」になる。否定の形で終えてしまう。
あきちゃんはそこで、「できることしかできなかった。それが自分ですけど。」って、否定のあとで開き直る。現実を、あっけらかんと受け入れる。そこがすごいんだと思いました。

初めてわたしが250km走ったときは、完走できる自信なんてありませんでした。
250kmなんて想像もつかない。こわくて仕方なかったです。
それが、45時間だったかな? 瀕死だったけどなんとかゴールできて、それから少しずつ少しずつ、毎年少しずつ250kmの距離に慣れていきました。リタイアもあったし、もう終わりだと思ったこともあったけど、2017年、ここまで来ました。
(約)250km、30時間55分。

自分にできたことだから、「全然すごくない」にしちゃうけど、6年前の自分が「30時間55分」って聞いたら、ちゃんと「すごい」って言うと思う。
だから、ずっと憧れ続けた長年の夢、「30時間切り」だって、きっとそこまですごくない。さっさとできちゃえばいい。びびることない。「自分にもできる」と思っていい。

それで、達成できた暁には、30時間切れなかった今年のわたしに向かって、「できることしかできなかった。それが自分ですけど。」って、癇に障る感じで言ってやりたいです。

まあその前に100km、10時間半切れてないことのほうがよっぽど問題なんですけどね〜!
でもね、これはね!! こればっかりは本当に、できる気がしません!
 
できないことはできない!! それが自分ですけど!!!!!